【ジャパンC】チェルヴィニアの木村師「外国馬を含めて超ハイレベルだと思います」/一問一答
ジャパンC(G1、芝2400メートル、24日=東京)に挑む2冠牝馬チェルヴィニア(牝3)を管理する木村哲也調教師(52)が共同会見に出席した。師は昨年イクイノックスで当G1を初制覇。今年はオークス、秋華賞を制した3歳牝馬を送り出し、厩舎連覇を果たす。一問一答は以下の通り。 -前走を振り返って 素晴らしいレースをしてくれたと思います。オークスから長い時間があって、前哨戦なしにいい体調に持ってくるのは馬自身、大変だったと思います。それを乗り越えてくれたのはすごいことだなと思います。 -中間は 前走を終えてから、ノーザンファーム(天栄)の方でリフレッシュをさせてもらって、3週間前に厩舎の方に連れてきて、管理させてもらっています。 -追い切りのテーマと評価 今週末にレースが迫っているので、本番を想定して道中の折り合い、馬混みの中でも落ち着いて騎乗者の指示に従って素直に動いているか、あとはゴールに向かって頑張ってくれているか。そういうテーマを決めて、結果的にその通りにできたと思います。 -前走との状態面の比較 追い切りを終えたばかりなので、これから馬の変化が出てくると思います。今日の午後からの変化が重要になってくると思います。 -成長を感じる部分は 勝ってからというのは難しいですが、秋華賞の当該週になって馬が自信を持った状態で日々過ごしてくれているというのはありました。今回においても、毎日、馬はこの生活環境の中で辛い調教もあるんですが、それでも自信を持って過ごしてくれています。春とは違ってお姉さんになってくれているなとは思っています。 -相手関係について 簡単なものではないし、非常に険しいものはあると思っています。ただ、どのレースにおいても相手に合わせて調教をする訳でもないし、管理する訳ではないので。相手は関係なく、たんたんとチェルヴィニアの状態を見ながら取り組んでいきたいと思っています。参加する外国の馬を含めて、超ハイレベルだと思っていますし、尊敬の念しかない。 -オークスを勝った舞台 勝たせてもらっているのでね。普段調教している美浦からも近いので、いろんな不安要素がある中でも東京で戦えるのはほっとする部分もある。 -理想の枠順は 全然ないです。普段からそういう発想がないので。どこの枠を引いても私にとってはラッキーナンバーなので。 -馬場状態については 水曜日なので分からないところもありますが、日曜の最終レース後に確認しましたが、内と外関係なくいい状態であるので、さらに厳しいレースになるのかなと思っています。 -ルメール騎手とは チェルヴィニアに関しては全くないです。いつものことですし、心から尊敬しているジョッキーに自分の大事な馬を託せることは、恵まれた環境で仕事をしている証左でもあります。それが続いているのは幸せなこと。 -連覇がかかる一戦。ファンに向けて 去年勝たせていただいて、素晴らしい経験をさせていただいて、私にとっても、厩舎にとっても得られた経験というのはものすごく大きかったと思います。ただそれは過ぎ去ったものなので、また経験を生かしながら今年以降チャレンジしていって、いかにファンの皆さまに喜んでいただけるかがテーマになってくる。連覇うんぬんよりも、今年も参加させていただくことに最大限の感謝の気持ちを持ちながら、日曜の午後まで最善を尽くしたい。