自己効力感の低い人がガラリと変わるメモの秘訣…他者からの言葉を自信につなげる4つの方法
自分のスキルや能力に「自分ならできる」と思える感覚である「自己効力感」。これは、スタンフォード大学で提唱・研究され、科学的に高められることが実証されています。自己効力感を高める4つのアプローチのうち、他者からの肯定的な言葉や行動、態度によって自信やモチベーションを上げる「社会的・言語的説得」についてお伝えします。 自己肯定感を土台に「根拠のある自信」を高める具体的な方法を紹介した、工藤紀子さんの著書『レジリエンスが身につく自己効力感の教科書』より一部抜粋・再構成してお届けします。
■他者からの言葉を自信につなげる 自己効力感を高める方法のひとつが、「社会的・言語的説得」です。これは、家族、友人、上司、同僚など周囲の人々からの励ましや肯定的なフィードバックを通じて、自分自身に対する信頼を強化し、自分が何かを成し遂げることができると信じる力を育てていくことです。 周りの人たちからのサポートやポジティブな言葉は、ハードルが高い挑戦をしているときや苦手なことを克服しようとしているときなど、特に自信を持てないときに力を与えます。そのようなときに「あなたならできる、きっとうまくやれるはず」と励ましを受けると、「もっと頑張ろう」という気持ちになると思います。その一言が、困難なことに取り組む勇気を与えたり、挑戦を続けるモチベーションを高めてくれたりするのです。
また、職場では上司から「よくやった」と認められることで、その成果が自分の努力によるものだと実感し、次の目標に向けた自信につながります。 相手の言葉が自分を鼓舞し意欲を高め、自分に対する信頼感や自信を高めてくれます。「社会的・言語的説得」は、言葉だけでなく、行動や態度からも受け取ることができるのです。 ただし、相手からの励ましや肯定的な言葉の効果を最大限引き出すには、言葉を受け取る側の自己肯定感が重要です。
なぜなら、自己肯定感が低いと、人からの肯定的な言葉をそのまま受け取れないことが多いからです。そのため、相手からの言葉を自分のモチベーションや自信の源として活用するためには、自己肯定感を高める努力も必要なのです。 また、信頼できる人からの言葉ほど影響力があります。相手との信頼関係がしっかりしていればいるほど、その言葉の力はより大きくなるのです。 さらに、他者からの言葉だけでなく、自分自身に対してもポジティブな言葉をかけることが自己効力感を高める助けになります。自分を励ますことで、内面からの力が湧いてくるのです。