“想定以上の経験”を積む河村勇輝のNBA挑戦1年目は、後半戦に突入。2WAY契約の半分を消化、残り可能出場数は「24」に<DUNKSHOOT>
バスケットボールの世界最高峰、NBAで戦う河村勇輝。今季はトップチームと下部リーグ(Gリーグ)を行き来できる2WAY契約を結んでいるが、現地1月6日に早くも折り返し点を迎えた。 【動画】NBAで初の2桁得点!敗戦のなか猛アピールした河村のサンダー戦ハイライト 河村がメンフィス・グリズリーズと結ぶ2WAY契約は、NBAの82試合のレギュラーシーズンのうち、最大50試合に出場できるというもの(プレーオフには出場不可)。 この50試合は、出場の有無にかかわらず出場選手登録(ベンチ入り)された試合がすべてカウントされ、河村は1月6日に行なわれた開幕37戦目に、登録26試合目に到達。シーズン45試合を残して、今後の登録可能試合は「24」となった。 ここまでベンチ入りした26試合のうち、河村がコートに立ったのは16試合。Gリーグで結果を残したあとの12月29日に自身初の2桁得点(10点)をあげ、直近の試合では初めて第1クォーターから起用されたが、それ以外はすべて勝敗が決した試合終盤の起用が続き、平均出場時間はわずか3.4分、平均1.5点、0.4リバウンド、0.8アシストという成績となっている。 グリズリーズは現在、エースのジャ・モラントを筆頭に主力にケガ人が続出しながらも、ウエスタン・カンファレンスで3位(24勝13敗)の好位置をキープ。河村も左肩の負傷で年末年始にかけて3試合登録外となったが、プレー可能となった6日から即ベンチ入りを果たしている。 グリズリーズのテイラー・ジェンキンスHC(ヘッドコーチ)は、これまで一貫して河村をローテーションメンバーに組み込まなかったものの、継続的にベンチ入りさせていることや、6日のダラス・マーベリックス戦で約2分とはいえ序盤から起用したことは、期待の表れと見ていい。 このペースでいけば、残りの登録試合数はすぐに消化され、最速で3月3日(チーム61試合目)には50試合に到達。以降はGリーグで残りのシーズンを戦い、グリズリーズがプレーオフに進んだ場合もベンチ外から見守ることになるだろう。 とはいえ、渡米前は「1年目はGリーグで、(その後に)2WAYを目標に。3年後には本契約で、最低でも2WAY」と語っていたことを考えれば、現状でも想定以上の経験を積んでいることになる。 振り返れば、同じ2WAY契約の立場から6シーズンを生き抜いた渡邊雄太(現千葉ジェッツ所属)も、1年目はグリズリーズで15試合、2年目も18試合の出場に過ぎなかった。 周囲の予想をはるかに上回る河村のNBA挑戦1年目。後半戦はどのようなことが待ち受けているだろうか。 構成●ダンクシュート編集部
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