帰還中のはやぶさ2は今 JAXA会見(全文2)探査機もすこぶる順調
今回の軌道決定の誤差は?
時事通信:時事通信の【カンダ 00:22:30】です。精密な軌道決定なんですけれども、これは今の段階だと誤差ってだいたいどのくらいなのかとか、あと第2次の、リエントリーに向けた精密誘導のときとどのくらいレベルが違うのかどうか、なんかそういうのって感覚的に分かるものってありますでしょうか。 吉川:すいません、今回の軌道決定の精度について、今手元に情報がないので、もし必要でしたら後日調べてご回答します。 時事通信:あと、キセノンの消費量なんですけど、これって推進剤の残量っていうのは推定でしたっけ。なんか検知する方法ってあるんでしたっけ。 細田:重さを推定する方法はないはずです。これまで使った、バルブを開けてる時間とかで、まずイオンエンジンがそういう形で把握しています。あとは宇宙での運動ですので、どれぐらい動いたかで重さも分かるんですよね、先生。 久保田:基本的には使用実績で計算しています。 時事通信:帰還時というか、カプセル離して、離脱したときに一応どのくらい残ってるっていう目標値みたいなのってのは今決まってるんですか。 久保田:計画通り噴くとこのぐらいっていうのは出てますが、あとは実際の実績っていうのがどれだけずれるかというのはずっと見守っているところで、計画値は持ってはいます。 時事通信:その値から言うと、今の残存量というのは十分というか、余裕を持っていられるという理解でよろしいでしょうか。 久保田:はい。だいたい計画の中に入っていると認識しています。 時事通信:ありがとうございます。 司会:では次のご質問ある方、では一番前の方。
2回目に向けての心配ごとは?
毎日新聞:毎日新聞の【ナガヤマ 00:24:38】です。1回目の本格的なイオンエンジンの運転がうまくいって、2回目に向けては何か心配なことはあるんでしょうか。それとももうこれで万全というお気持ちなんでしょうか。 細田:イオンエンジン、1回付けてしまえば、まずは何かおかしな兆候が出ないかということを一生懸命見守るんですけれども、基本的にはもう予想と予防ですかね。どんなことが起こり得て、その場合どんなふうな情報が返ってくるとか、それがイオンエンジン担当の一番大仕事になりますので、このイオンエンジンBは、ずっと頭の端っこに引っ掛かっていて、本当にバックアップになっているんだろうかとかですね。 なので、これは最後、第1期の最後のところで試運転させてもらえたので、これは1つ、心配事がクリアされました。なので、今のところは、今自分の頭で考えうるところはほぼクリアしていますが、宇宙なので、何が起こっても不思議ではないので、そこは十分に注意して。もう少し頭をひねろうと思っています。 毎日新聞:取りあえず今の段階で、次、2回目の連続運転に対してこういう課題があるという、先ほど付けるまえの心配事、1、2、3みたいなものは今のところはない? 細田:今のところは全部準備して、NECさんと一緒に頭を一生懸命ひねっています。見落としがないようにちょっと注意します。