帰還中のはやぶさ2は今 JAXA会見(全文2)探査機もすこぶる順調
サンプルを取ったので重心が変わったのか
荒舩:ライターの荒舩です。ジンバルの制御のところで重心が変わったっていうことなんですが、これはサンプルを取って重心が変わったっていう理解でいいですか。 細田:それはもちろん、あまり重さは効かないと思うんですけども、SCIも分離してますし、MASCOTも分離してますし、下に付いてるもの、横に付いてるものがずいぶん剥がれていますので、その影響が一番大きいと思ってます。 荒舩:それは特に、ほかは問題なかったっていうことですけど、それに対応して機構がちゃんと動いてくれたっていうことなんですかね。 細田:はい。イオンエンジンのメカとしてもちゃんと動いて、なおかつこれは姿勢制御なので、姿勢系の所掌の機器になるんですけども、それがちゃんと正しい制御をしてくれたというところが確認できました。 荒舩:例えばなんですけど、やっぱりここに、重心っていうか重さが変わることで、やっぱりこういう機器が、制御しないんじゃないかっていう不安っていうのはどういうとこからあったんですか。 細田:はい。あ、専門家の隣で【僕が答えてしまった 00:21:21】。 久保田: MASCOT、それからMINERVA、それからSCIの分離っていうのが結構重量を持ってましたので、その重量はもうすでに分かってますので、分離したあとの重心位置というのも計算でできています。それが想定した値かどうかというのを確認で、イオンエンジンのジンバルを動かして、そうすると姿勢にある程度乱れが出るんですが、それがちゃんと想定したものであったということが確認できたということで、分離したものがちゃんと分離できていて、しかも重心位置も想定したところに入っていたというのが確認できたということになりますね。 荒舩:想定内だということが確認できたということですね。 久保田:はい。ですので、想定通りのイオンエンジンの使い方ができたという確認ですので、アンローディングも十分できるということも確認しています。 荒舩:どうもありがとうございます。 細田:化学燃料が節約できるので。 荒舩:どうもありがとうございます。 司会:では次のご質問ある方。一番前の左の一番前の方。