相次ぐ水難事故の対策は? 津波被害乗り越えにぎわう「信州の海」
「信州の海」として親しまれる新潟県上越市の海水浴場は津波の被害を乗り越え、にぎわいを見せています。 一方、水難事故が相次いでいます。安全に楽しむポイントを聞きました。 ■記者 「こちらの『なおえつ海水浴場』は遠浅の海ということもあり、家族連れが非常に多く、にぎわっています」 【スイカ割りの様子】 「せーの、いけ!(ボコッ)もう一回!(ボコッ)お~」 長野市から車で1時間あまり。海なし県・信州から最も近く、客の3分の2が信州から訪れます。 ■千曲市から 「長野だとこっち側になっちゃいますね」 ■茅野市・松本市から 「ここで知り合いました」 「そういう日もありますよね」 ■東京から 「もし今年無かったらどうしようかと言いながら来た。東京は怖いよね、津波の心配もあるし。関東は結構緊張感走っている」 南海トラフ地震の心配もありますが…砂浜に立つ海の家は元日の能登半島地震で津波の被害を受けました。 それでも急ピッチで準備を進め、4軒が営業を始めています。 飯山市の宮嶋辰男さんが開く「海の家むつみ」は25年目。思いはひとしおです。 ■海の家むつみ・宮嶋辰男さん 「ともかくここは長野の海だから、無くしたくない。何が何でもここは守ると、そういうつもりです。大勢の人がにぎわってもらって初めて我々もやりがいがあるもんで、ぜひ出かけてほしい」 一方、水遊びにはリスクもあります。 ■アナウンス 「「遊泳注意」となっています。中央より手前波打ち際で遊泳するようお願いします」 なおえつ海水浴場とその周辺で水難事故が相次いでいます。上越海上保安署によりますと13日、小学2年の男子児童がおぼれて意識不明の重体に、12日は、救助に向かった管理員の男性が死亡する事故がありました。 管理員が常に目を光らせ、アナウンスで呼び掛けるなど対策をしています。 ■上越海上保安署・佐藤壽法さん 「波が高くない時を選んで入ってもらうのと、子どもから目を離さず、確実な安全を確保した状態で遊泳してもらいたいし救命胴衣を着用して浮力がある状態をキープしてほしい」 もし、深みにはまったり沖へ向かう強い水の流れ、「離岸流(りがんりゅう)」に流された時の対応として、大事なことがあります。 ■千曲市から(小学2年) 「浮いて待つ」 ■千曲市から 「溺れても浮いて待てということで」 ■上越海上保安署・佐藤壽法さん 「離岸流の力が弱くなるまで落ち着いて浮いて待ってもらい、沖に流される勢いがなくなったと思ったら、浜辺に戻ってもらえれば」 海上保安庁は安全に海水浴を楽しんでもらうために、事前に天気予報を確認してほしいと呼び掛けています。