15年ぶりの夏の甲子園 長野日大 アルプススタンドで1200人が声援 全力野球も初戦敗退【長野】
熱戦が続く甲子園、大会7日目にして長野日大が登場しました。夏の全国高校野球、15年ぶり2回目の出場となった長野日大は青森山田と対戦、大差で敗れ初戦突破はなりませんでした。 試合開始は午前8時の第1試合。1塁側ベンチの長野日大はスタンドの声援に後押しされてゲームが始まりました。 ■記者 「アルプスは桜色の応援団で埋め尽くされています」 アルプススタンドにはおよそ1200人が駆けつけました。ほとんどが昨夜のうちに長野を出発しました。 一方こちらは長野市の長野日大高校です。 長野日大が挑むのは春のセンバツベスト8、夏の甲子園出場12回の青森山田です。 長野日大の先発はエースの山田、長野大会では失点なし。 1点も取られることなく甲子園にやってきました。 早々にヒットを許しますが… ■実況 「センターへ鋭いライナー!よく捕りました!」 バックのファインプレーもあって1回を切り抜けると、続く2回のピンチも… 強力打線を相手に、甲子園でも無失点ピッチングを続けます。 しかし3回、満塁のピンチ。 ■実況 「1・2塁間をしぶとく抜けていきました!キャプテンのタイムリーヒット!青森山田がリードを奪いました!」 「引っ張って一塁線抜けたー!」 さらにタイムリーヒットを打たれ、この回、4点を失います。 4回も青森山田の勢いは止まりません。 ■実況 「レフトへ上がりました距離は出ています!ポール際!大会第2号がでました!」 その後も追加点を許し点差は9点に…劣勢に立たされても応援スタンドは声をからします。 今年の日大の応援団は1年生の塩入叶翔さん一人だけですが、この現状を見かねて全国から応援団出身の卒業生17人が駆けつけました。 ■応援団長・塩入叶翔さん 「やっぱり大人数で応援できるというのは、数少ない貴重な経験だと思うので、先輩方、来てくださった方々に感謝しながら応援したいと思っています」 ■長野日大・応援団OB 「地方大会で塩入団長が一人で(応援団を)やっていることを知って、OBで話し合い、学校に『ぜひやらせてほしい』ということを伝え、せっかく伝統を継いでくれたので、つないでいきたいという思いで集まりました」 7回までヒットは出るもののチャンスを広げることができなかった長野日大ついに打線がつながります。 ■実況 「初球打ちです!レフトへヒット!」 「1・2塁間破りました!」 ここでベンチは控えの3年生を代打に送ります。背番号13・松本! ■実況 「打った!1・2塁間破った!山田が走る!ボールが帰ってくる!セーフ!長野日大が1点を返しました!」 (Q打ったのは変化球?) ■タイムリー・松本光世選手 「変化球です。コースも甘かったので、(変化球を)狙っていなかったが、素直にバットが出たので良かった」 山田は一度はマウンドを降りましたが、最後の守りの9回はエースとしてマウンドにいました。 ■実況 「ピッチャーライナー!」 「これもピッチャーライナー!連続で難しい打球をしっかり捕りました!」 9回ウラ長野日大の攻撃も2アウト… 最後は空振り三振。 9対1。初戦突破はなりませんでした。 ■長野日大・山田羽琉投手 「1巡目は変則フォームがはまって抑えられたが、2巡目からは狙い球を絞られて相手が一枚上手だったと感じました。仲間が励ましてくれて『大丈夫だよ』とうれしい言葉をもらった。自分が沈んではチームも沈んでしまうと思ったので、上を向いて自分のピッチングをやってきたことを出し切ろうと」 チームスローガンは「猛攻堅守」。強力打線と堅い守りでつかみ取った夢舞台での戦いが終わりました。