「只事ならぬ情景に一変」約700人が犠牲となった昭和南海地震から78年 被災の様子残した手記見つかる【高知発】
リアルな体験談から防災へ生かして
「三災記」は高知市の被害を伝える詳細な手記としては初めての発見。 水松さんによると「当時の昭和南海地震の高知市の被害記録は、行政とか統計的な数字の資料が中心。体験者が震災からほどなくして書いた被害の実態を伝える手記として、非常に貴重なもの」だという。 高知城歴史博物館では、高知の地震災害史を詳しく調べ2025年3月から企画展を開くことにしていて、この「三災記」も展示される予定だ。 「昭和南海地震を体験された方のリアルな体験談として、内容を皆さんに知っていただいた上で、自らの防災活動に生かしてもらえたら」と水松さんは語った。 「三災記」は全104ページにわたり、ドキュメンタリー小説のような感覚で読むことができるそう。 未来への教訓として言葉を残した人の気持ちを受け止めつつも、現代にそれが通用するのか見極めていくことが重要だ。 (高知さんさんテレビ)
高知さんさんテレビ