説明責任不足で真相は闇に!なぜ女子プロゴルフ協会は笠りつ子の暴言問題に大甘処分を下し背景調査を行わなかったのか?
もしマナー違反が横行しているのであれば、そこは正していかねばならない大問題のはず。しかし、今回の暴言問題への対処を見る限り、協会の選手管理に関する危機感はなく、再発防止に対して真剣に取り組む姿勢が希薄であることも表面化した。 またその部分を掘り下げていないのに暴言問題の発生から処分決定まで、半月以上の時間を要したことについて問われると、小林会長はまた興奮した口調で「決して遅くなく迅速です」と言い返した。 報道陣の質問は、まだ終わっていなかったが、プロアマ戦の表彰式が始まると囲み会見は打ち切られ、「表彰式後にもう一度、話をできますか?」の要望に対し、「終わりです。やる意味がない」と答え、その後、報道陣に再度、応対することはなかった。説明責任の放棄である。本来なら、処分内容の発表時に記者会見を開き、説明する責任が協会にはあるはずなのだが……。暴言問題に関する認識は、社会の捉え方と協会のそれに大きなズレがあり、多くの疑念と課題を残したままの幕引きとなった。