今季唯一の敗戦相手に“借り”を返したバルドラール浦安。元日本代表・小宮山友祐監督が再認識した「チーム力」|Fリーグ
10月26日、 バルドラール浦安アリーナにてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第12節が行われ、バルドラール浦安と湘南ベルマーレが対戦。7-2で浦安が勝利した。 【映像】元日本代表の闘将がシーズン中に全部ぶっちゃけ!なぜ、浦安は強いのか?リーグ優勝できるのか? 試合を終え、浦安の小宮山友祐監督が記者会見に出席した。
「同じ試合はしたくない」という気持ちは強かったはず
●バルドラール浦安|小宮山友祐監督 ──試合を振り返って。 今シーズンで唯一敗れている相手でしたし、いい形で第2クールのスタートを切るためにも、 勝ち点3がほしい試合でした。 どこで自分たちの優位性を出せるかを探しながら試合に臨みましたが、湘南のマンツーマンディフェンスをどう攻略していくかを考えながら、立ち上がりからいいプレスをして、セットプレーでもうまくゴールを取れました。願わくば第1ピリオドのうちにもう1点取って、3-0にしておきたかったですが、そんな簡単にいく試合ではありません。 そして、第2ピリオドが勝負になるだろうなと思っていたところで、レアンドロがFリーグ初ゴールを決めてくれました。あの3点目で湘南はパワープレーをしなければいけない状況になったので、かなり大きな1点でした。早い時間に試合を決めることができて良かったなと思っています。 ──同じ相手にもう一度負けるわけにはいかないというところは、チームとしてもかなり意識していたんでしょうか? もちろんそこは僕からも改めて伝えましたが、あの試合は負けただけでなく、チームとしてあまりいいところがありませんでした。だから、選手たちも「同じ試合はしたくない」という気持ちがすごく強かったはずです。今日は、 吉田(圭吾)の1対1から本石(猛裕)がゴールを奪ったシーンをはじめ、それぞれ個人の良さが出たシーンがたくさんありました。 ディフェンスも、第1ピリオドに5ファールになって第2PKを与えてしまった部分は気になりましたが、ハイプレスはすごくよかったです。ピンチらしいピンチも立ち上がりのセットプレー2発くらいでしたよね。あの場面だけは危なかったですし、湘南も私たちのウィークポイントをしっかりつかんでいました。入っていたらまた全然違う試合になっていたと思いますが、よく止めてくれました。 もちろん0点で終わりたかったですが、14分近くパワープレーをされてしまえば、1点や2点は取られてしまうだろうな、と。ただ、タイトルを獲りにいく以上は、ああいった展開でも失点をしないで得点だけを積んでいけるチームになることが、理想だなとも思います。 ──湘南のマンツーマンディフェンスは、かなりしぶとそうだなという印象を受けました。小宮山監督としてはどう見ていましたか? 湘南の選手は単純に走れますし、体が強い選手も多く球際もハードに来ますよね。でも、あれだけボールにプレスをかけてくれると背後は取りやすいので、そこはどんどん狙っていこうと話をしました。トレーニングで取り組んできたことを、うまく試合でも出してくれたと思っています。 ──6点目が決まるまで、GK攻撃を積極的に使っていたことにも少し驚きました。そこはどれだけ点差が開いたとしても、いくらでも点を取りにいこうと? リーグ戦は勝ち点3だけでなく、最終的に得失点差がすごく大事になってきます。なのでたとえ7-1の状況になっても、GKを成田(宇弘)に変えるというプランは、私のなかにはありませんでした。もちろん経験を積ませたい気持ちもありますが、大事なのはやっぱり勝つことなので、ずっとイゴールを使い続けて7点目、8点目、9点目を取りにいこうという姿勢でいました。 ──イゴール選手については、パワープレーで失点したシーンでものすごく悔しがっている姿からも、勝ち方や無失点への執念が感じられました。 だからこそ、やっぱりGKって簡単に変えられるポジションじゃないな、と改めて思います。38分間守って、残りの2分間で違う選手が出て失点するって、イゴールにとっては一番悔しいじゃないですか。GKってゲームをクローズドするまでが役割なので、彼を下げるという選択肢にはならなかったです。
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