2024年版 運転の楽しさを教えてくれるスポーツカー 10選 長所・短所とおすすめポイント
6. モーガン・スーパー3
おすすめ:クラシックカー愛好家 長所:ユニークで楽しい 短所:それをさらに遠くへ持って行くための莫大なコミットメント 2012年に発売された先代モデルの3ホイーラー(スリーホイーラー)は、モーガンにとって意外なヒット作であった。10年で約2500台が販売されたが、これはモーガンのような小規模メーカーにとっては、限りなくメガヒットに近い。 2022年に公開された新型車は、名称を「スーパー3」に改め、先代モデルのスピリットと魅力を引き継ぎながら、より汎用性の高い現代的なパッケージングにまとめられている。モーガンのさらなる成長拡大が期待される1台だ。 ユニークな三輪レイアウト(前二輪、後一輪)や、ひっくり返ったバスタブのような外観はそのままに、より強固なモノコック構造と洗練されたサスペンションを採用。パワートレインは、従来のハーレーダビッドソン製Vツインエンジンに代わり、フォードの直列3気筒ターボエンジンを搭載している。5速MTはマツダMX-5から拝借した。 最高出力は120psと控えめだが、車両重量わずか635kgと非常に軽い。細いタイヤでコーナリングに挑むとき、代えがたい喜びを与えてくれる。適度なグリップとバランスのとれたハンドリングにより、どんな速度域でも楽しく、一般道でも扱いさすい。 ただし、ルーフが無いため、長距離ドライブにはある程度の覚悟(と天候対策)が必要だ。4万ポンド(約750万円)という価格も安いとは言い難い。高性能のスポーツカーは他にもあるし、先代モデルの方が個性は強かった。しかし、普通の街中を走るだけでも喜びの瞬間に満ち溢れており、これほど心が高鳴るクルマはないだろう。
7. ケータハム・セブン
おすすめ:純粋なドライビング・エクスペリエンス 長所:カスタマイズの幅が広い 短所:長距離のお供には向かない 70年以上にわたって、あらゆる形態のセブン(ロータスとケータハム)が登場し、ピュアなドライビングの世界標準を築いてきた。生き生きとした走りにのみ集中するなら、静粛性や快適性を捨て、ユーロNCAPの衝突安全性評価も恐れない、この小さな英国製スポーツカーに勝るものはない。 現行シリーズで最も手頃なのはケータハム・セブン170で、最高出力85psのスズキ製660ccターボエンジンを搭載し、車重わずか440kgで0-97km/h加速7.0秒未満というパフォーマンスを見せてくれる。 上位モデルには、レトロな雰囲気のスーパーセブン600やスーパーセブン2000が用意されている。拡張されたフロントフェンダーと豊富なクロームトリムにより、外観こそクラシックだが、スーパーセブン2000は最高出力180psのフォード製デュラテック・エンジンを搭載している。 さらに上には、最高出力314ps、シーケンシャル・トランスミッション、フルロールケージ、サーキット対応スリックタイヤ、フルアジャスタブル・サスペンションなど、モータースポーツにふさわしいセブン620Rもある。 比較的安価なモデルはライブリアアクスルを使用しており、高価なド・ディオン搭載車のような洗練された乗り心地は見込めないが、細いタイヤとクイックなステアリングでコーナーをひらひらと舞い踊り、軽量車ならではのエンターテインメントを味わえる。 四輪車の中で最も無邪気で爽快な遊びかもしれない。