2024年版 運転の楽しさを教えてくれるスポーツカー 10選 長所・短所とおすすめポイント
4. トヨタGR86
おすすめ:手頃な価格設定 長所:お値段以上のハイパフォーマンス 短所:欧州では新車が手に入りにくい 完成度の高いGT86(日本名:86)を超えるクルマを作るにはどうすればいいだろう? 通常、後継車を開発するとき、パワーとグリップを少し追加し、内外装をリフレッシュするだけで、大抵は十分だ。 しかし、GR86にはそれ以上のものが備わっている。まず、シャシーとシェルをしっかり鍛え上げた上で、排気量2.5L、最高出力234psに強化された水平対向4気筒エンジンを搭載。サスペンションとステアリングにも細かい変更を加え、タイヤはミシュラン・プライマシーHPまたはパイロット・スポーツ4を履く。 従来のGT86に比べると、一般道ではやや扱いにくさがあるものの、美しくバランスの取れた後輪駆動のハンドリング・ダイナミクスは、サーキットではどんな速度でも活用できる。ただ、エンジンのパワーアップによって少し速くなったが、それほど大きな違いはない。 外観は以前よりスマートになり、インテリアも実用性を犠牲にすることなく、上品に仕上がった。何より、手頃な価格設定も魅力的である。 しかし、欧州では新しい安全規制により販売台数が限られており、手に入れるのが難しい。2025年以降に規制対応の新型が登場するという話もあるが、現時点では詳細不明だ。
5. マツダMX-5
おすすめ:コンバーチブル愛好家 長所:バランスの取れたハンドリング 短所:それほど速くはない 第4世代のマツダMX-5(日本名:ロードスター)は、あらゆる面で先代モデルを超えている。コンパクトで軽いボディ、優れたインテリアデザイン、威圧感のないシャープな外観。また、より速く、より質素で、生き生きとした魅力的な走りを見せてくれる。 発売以降、細かい改良が何度も行われており、エンジンの出力向上、ドライバーの運転姿勢の改善、シャシーの微調整、新グレードの追加などを実施。最新モデルは熟成に熟成を重ね、高い完成度を誇る。 どのモデルも後輪駆動らしい個性的な走りを実現しており、ドライバーとの一体感も深い。生き生きとした比類のないキャラクターは、30年前の初代モデルからまったく変わっていない。今回紹介する10台の中でこれほど「笑顔」が似合うクルマはない。