2024年版 運転の楽しさを教えてくれるスポーツカー 10選 長所・短所とおすすめポイント
8. トヨタGRスープラ
おすすめ:快適性 長所:マニュアル・トランスミッションと力強い6気筒エンジン 短所:BMWらしさが敬遠されるかもしれない 2019年当時、トヨタGRスープラは非常に熱い期待が寄せられていた新型車だった。約20年にわたる欠番もついに終わり、伝説的なスポーツカーが帰ってきたのだ。しかし、BMWとの提携がなければ、復活は実現しなかっただろう。 GRスープラの中身、すなわちエンジン、プラットフォーム、トランスミッション、デフ、電気系統、そして操作系装置の多くが、明らかにBMW製である。 しかし、走りに関して言えば、GRスープラは独自のアイデンティティを確立することに成功している。サスペンション、ステアリング、デフはすべて独自に調整されている。トヨタはBMW Z4ではなく、ポルシェ718ケイマンを主要なライバルと見ているように思える。 手抜かりはない。GRスープラは多くの点で優れたスポーツカーである。ポルシェの純粋なハンドリングとバランス感覚には及ばないが、かなり接近している。乗り心地は驚くほどしなやかで、エンジンもなめらかで個性豊かなため、日常的に扱いやすいだろう。 4気筒のエントリーモデルも発売されている。小排気量エンジンの軽さの恩恵を受け、ハンドリングが光る。一方、筋肉質な直列6気筒モデルでは、近年珍しくなったマニュアル・トランスミッションも選べる。魅力的でオールドスクールなスター選手である。
9. フォード・マスタング
おすすめ:マッスルカー好き 長所:骨太なV8エンジン 短所:アメリカンサイズ 合理性で言えば、アウディTTかBMW 2シリーズ・クーペの方が賢明な選択肢かもしれない。しかし、スポーツカーにおいてそうした分別は二の次だ。2024年になっても、最高出力450psのV8エンジンを搭載したフォード・マスタングが新車で手に入るのだ。 2022年に登場した第7世代のマスタングは、これまで通りボディサイズが大きいので、街中でどこに停めるか、どんな道を走るのかを事前によく考えなければならない。また、5.0L V8搭載車では、ドイツ製スポーツカーよりも給油する機会が増える。2.3L 4気筒も用意されており、好みにもよるだろうが、やはり「V8」の魅力には抗いがたい。 多くのスポーツカーが見出しを飾る中で、これほど分かりやすくストレートなモデルも珍しい。気筒数の少ないエンジンにはない魅力があり、また後輪駆動のシャシーバランスも絶妙である。