ブランド偽造品に立ち向かう…「楽天ラクマ」で新しく始まった「ラクマ最強鑑定」がすごかった!
楽天ラクマがしていること
楽天ラクマが偽造品対策で行っているのは「ラクマ最強鑑定」だけではありません。ラクマには「ラクマ公式ショップ」がありますが、楽天市場などの審査を受けているショップが多数出店をしています。厳しい審査をして、万一にでも偽造品などのトラブルを起こす可能性があるような出店者は受け入れないようにしています。 またラクマ内を24時間でパトロールしたり、ユーザーからの通報を受けたりもします。パトロールはAIも使いますが、実は人の目も必要になってきます。実際に人がチェックすることで判断する部分も多いですし、人だからこそわかることも少なくありません。 さらに権利者との連携もしています。偽造品問題は権利者も深刻に受け止めていて、時代と共に巧妙になり、個人のユーザーだけでは対応が難しくなっていると考えています。当然偽造品が流通してしまうと権利者にも損害が出る恐れがありますから、プラットフォーム側と権利者が情報交換などの連携をしつつ対策をとっています。 フリマアプリの対策としては、パトロールや鑑定くらいなのかなと思っていたのですが、グローバルな視点での対策もとられていることがわかりました。
メルカリではトレーディングカードが鑑定の対象になっているけれど
商品の鑑定をするのは、楽天ラクマだけではありません。メルカリにも「あんしん鑑定」というサービスがあります。購入された商品を出品者が鑑定をする専門事業者に商品を送り、正規品であることが証明された後で購入者が商品を受け取る流れです。メルカリの場合は有料なので、楽天ラクマとの違いも出てきています。 また楽天ラクマとは対象カテゴリが違っています。メルカリはスニーカー、バッグ、トレーディングカード(シングルカード、シュリンク付きボックス)になっています。 楽天ラクマではトレーディングカードは鑑定の対象になっていませんが、これには理由があります。楽天ラクマの場合、取引の約4割がレディースファッションはメンズファッションになっているため、この分野での鑑定に力を入れているのです。 フリマアプリにはそれぞれ特徴があり、偽造品問題への考え方も違ってきます。でも、偽造品撲滅という考えは同じ。ユーザーが安心してフリマアプリを活用できるよう、裏ではたくさんの人が一緒に偽造品と闘っているのです。
川崎 さちえ(フリマアプリ・ネットオークションガイド)