ラグビーW杯の日本代表メンバーを発表(全文2完)結束力の高いチームに
難しいスキルを遂行できる北出選手を選んだ
北出に関してですけれども、その前にまず堀越選手。彼のことは非常にコーチ陣も非常に気に入っていましたし、非常にリスペクトに値する選手だと思います。サントリーではプロップでプレーしていたんですが、われわれとしてはフッカーとして見ていました。けれどもフッカーとしてのスキルというのがほかの選手よりも少し劣ってしまうというところがありました。特にラインアウトでのスキルです。 1年間で彼の育成をしっかりとして、指導していこうと思いイングランドの遠征にも連れて行きましたし、PNCも通じていろいろコーチングに当たったわけなんですけれども、彼は非常に評価に値する選手なのは間違いないんですけれども、やはりスペシャリストのポジションでラインアウトのスローイングというところを見ると、北出のほうが彼よりも上だというふうに判断しました。 堀江や坂手といった非常に経験値の高いフッカーがいます。そこの中でバックアップとしてプレッシャーが掛かった中で非常に難しいスキルを遂行できるのはどちらかとなると、やはりここでは北出を選びました。 司会:続いて【オオタニ 00:36:32】さんどうぞ。一番後ろに。オオタニさん、手を。
メンバー外の選手とのコミュニケーションは?
J SPORTS:J SPORTSのオオタニです。ジェイミーヘッドコーチにお伺いしたいんですけれども、メンバー発表をチーム内にどのタイミングでどのような形で伝えたかということと、あとメンバー外になる選手とのコミュニケーションだったり、もし彼らから何か託されたメッセージだったり、そういったことがあったら教えていただけないでしょうか。 ジョセフ:内部発表は網走の合宿の解散前に行いました。PNCからずっと帯同してきたメンバーで外れてしまった選手たち、漏れてしまった選手たちに関しましては、個人的に1対1で話をしました。堀越もそのうちの1人であります。本当にこのチームは結束力が強いチームなので、そして8カ月という長い期間、ずっと一緒に共にしてきたメンバーたちなので、仲間たちなので、外してしまう、外さなければいけないということは非常につらい作業でありました。 彼らとどういう話をしたかというのはプライベートな話なので、そこはちょっとお伝えできないんですけれども、1つ言えることが、日本代表の大きなアドバンテージというのはやっぱり、ティア1の国と比べるとプロではないので、代表でプレーしている選手たちというのは本当にラグビーだけのために純粋な気持ちでやっています。ジャージに対する誇り、そしてワールドカップで日本を代表して戦うとうその気持ちが非常に大きな力になると思っています。だからこそここまでいろんな犠牲を払ってでもチームのために献身的にここまで努力できたんだと思います。そのような選手たちが漏れてしまうことは、非常につらい作業でありましたし、いまだにつらく思っていますが、そこも自分のヘッドコーチとしての役目だと思っています。 司会:よろしいでしょうか。続きましてじゃあ、【サイトウ 00:40:20】さんどうぞ。