【南井克巳元調教師 豪腕の視点】レモンポップは内枠と絶好のスタートでハナ譲らなかったことが勝因
「チャンピオンズC・G1」(1日、中京) 砂の王者が有終の美を飾った。1番人気のレモンポップが敢然と逃げ、ゴール前は大接戦となったが、鼻差しのぎ切り、連覇でラストランを締めた。2着に2番人気のウィルソンテソーロ、3着に9番人気のドゥラエレーデが入り、昨年と1~3着まで同じ着順となった。 ◇ ◇ 上手に乗られた2頭で決まりました。レモンポップは内枠も良かった。ミトノオーも行きたかっただろうけど、内からうまくスタートを決められると行けないですから。これが勝因ですね。ミトノオーに外から来られても譲らなかった。坂井君はレモンポップの力を知っているし、乗り続けているから自信を持っている。引退レースを飾って、素晴らしいですね。 ウィルソンテソーロの川田君も馬込みで我慢して、4コーナーでうまく外へ。こちらも馬を信じた乗り方。かわせるかなと思いましたけどね。 上位2頭以外に目を向けると、気になっていたペプチドナイルはレモンポップを負かしに行って止まった。サンライズジパングは古馬みたいな体だなと思いましたが、やはり3歳馬では力差があるということ。切れが求められる芝は3歳でも通用しますが、ダートは力が必要ですから経験の差が出ますね。 去年の1~3着と同じ結果。ダートはあまり力関係が変わらない。ウィルソンテソーロは来年も楽しみですし、サンライズジパングもまだまだ良くなってきますよ。(元JRA調教師)