1万人の能力を引き出した脳科学者が考案。「自分の才能」がわかる診断シートを公開
(診断例)Bさんの場合 対人→3つ/内面→3つ/言語→2つ/身体→2つ (音楽1 数学0、論理0、視覚空間0、手先0、博物学0) Bさんの特徴は、対人的知能と内面的知能が同時に高いことです。 内面的知能だけが高いと、心のなかで深いことを考えているばかりで、人に伝 えることができません。少しオタク的といえるでしょう。 一方、対人的知能だけだと、人と一緒にいるのは大好きですが、人の心に届く深い話をすることができません。人なつっこくても、天気や最近の話題のニュー スなどの表向きの話ばかりするような人は、このタイプです。 どちらか一方しかない人もいるのですが、2つ揃うと、思慮深く、相手の琴線に触れる話ができるため、「人をよい方向に導く仕事」ができます。 そういった意味で、人の心を動かすセールスマンや経営者、マネジャーなどが 向いています。この2つの才能を同時に満たすからです。 Bさんは、言語的知能もあることから、言葉を通して人を導いてあげるような 仕事、たとえば、コンサルタントやカウンセラー、学校の先生や教育者なども、 ライフワークとして向いているかもしれません。 身体的な知能も他の才能と比べてあるので、スポーツコーチや、健康系インストラクター、スポーツ選手などチームワークの指導者の立場としてもうまくいく 可能性があります。 つまり、才能の組み合わせによって、その人のライフワークの方向性が自然と 見えてくるのです。 『1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教える 「やりたいこと」の見つけ方』 向いている仕事、自分の強み、進むべき道を考えて、自分で、自分がわからなくなる……。こうした「自分探し」で悩む人へ、200以上の論文と7つのワークで、科学的にブレない自分軸を見出す「自己理解の方法」を解説する。¥1,815/PHP研究所 西剛志/Takeyuki Nishi 脳科学者(工学博士)、分子生物学者。武蔵野学院大学スペシャルアカデミックフェロー。T&Rセルフイメージデザイン代表取締役。東京工業大学大学院生命情報専攻修了。2002年に博士号を取得後、特許庁を経て、2008年にうまくいく人とそうでない人の違いを研究する会社を設立。子育てからビジネス、スポーツまで世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、大人から子供まで才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めて2万人以上に講演会を提供。『世界仰天ニュース』『モーニングショー』『カズレーザーと学ぶ。』などをはじめメディア出演も多数。TBS Podcast「脳科学、脳LIFE」レギュラー。著書に20万部のベストセラーとなった『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』など海外を含めて累計38万部突破。
TEXT=西剛志