「神奈川ビジョン」発表 黒岩知事が会見(全文1)状況悪化で「神奈川警戒アラート」
神奈川県の黒岩祐治知事は20日午後、記者会見を行い、政府の緊急事態宣言が解除された後、県内の経済活動の再開と医療体制の維持を目的とした独自の取り組み「神奈川ビジョン」を発表した。 【動画】宣言解除後の取り組み「神奈川ビジョン」を発表 黒岩知事が会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「宣言解除後の取り組み「神奈川ビジョン」を発表 黒岩知事が会見(2020年5月20日)」の中継開始時間に対応しております。
緊急事態宣言解除後の「神奈川ビジョン」
黒岩:それでは臨時の記者会見を始めさせていただきます。今日は緊急事態宣言解除後の「神奈川ビジョン」についてご説明いたします。初めにこちらをご覧ください。地域別の新型コロナウイルス感染症対策。この図は厚生労働省が作ったものであります。この赤いところが特定警戒都道府県。そして黄色いところが感染拡大注意都道府県。そして緑のところが感染観察都道府県。こういうことでありまして、この波打ってるところが患者の数であります。そしてこれは、患者の数がぐっと伸びたところで特別警戒宣言をして、ぐっと患者数を減らしてきたといったことですね。 そして減らして、これでもうすぐ特定警戒、緊急事態宣言が解除されると、この緑のほうに入ります。緑のところに入ると、解除されますと、そうすると患者さんがたぶん増えてくるだろうというところですね。緑が上がってきて、そうすると黄色いエリアに入ってくる。ですから感染観察から感染拡大注意、黄色に入るといったところですね。じゃあいつ黄色に入ったのかといったこと。これは知事の権限だと、知事が判断することだというふうに国のほうは定めています。
経済活動と医療体制の両立
じゃあ何をもって判断するのかといったことの指標を今日はご提示したいと思います。警戒アラート発動といったところであります。こういう政府の方針の中で取るべき戦略といったもの。社会経済活動と感染拡大防止を両立するため、この1、2、3といったものを掲げました。1、医療体制の維持。2、医療・福祉の担い手の保護や、高齢者、障害者などの保護を大前提として感染者数を極限まで抑えます。そして3番目に、経済活動を再開し、感染対策を意識した新たな社会経済モデルへの転換といったものを行ってまいります。 次に、コロナウイルス感染症対策において非常に重要なことは、医療崩壊を防ぐ、医療体制を維持していくことであります。一方、県民や事業者の皆さまのご協力によりまして、感染者数が抑制基調となり、皆さまの生活を平常に戻すべく、経済活動の再開といったものも重要となっております。ただ、この経済活動の再開は当然ながら一定程度のリスクがあります。つまり経済活動の緩和と、医療体制の維持。この両方のバランス、両立の視点といったものが非常に重要になってまいります。 そしてこの次に、経済活動再開時のリスク低減についてであります。リスクを抱えながら経済活動を再開するには、何より影響範囲を限定するための感染状況の早期発見・確定といったものが必要になってまいります。そこで安心して店舗営業を再開し、また、利用者も安心して来店等ができるようLINEパーソナルサポートを使った低減策を構築いたします。具体的には、QRコードを店舗に掲示してもらいまして、県民が利用時にそのQRコードを読み込むことによりまして、来店日時等の情報をLINEに登録されると、こういうシステムであります。仮に当該店舗におきまして感染が把握されたときに、同じ日時に来店している方、利用者の方々へ濃厚接触の疑いありという連絡がいくものでありまして、このスキームによりクラスターへの拡大等を防ぐというものであります。これをLINEコロナお知らせシステム(仮称)とさせていただきます。