「神奈川ビジョン」発表 黒岩知事が会見(全文1)状況悪化で「神奈川警戒アラート」
新規感染者数もK値の理論で計算可能
黒岩:映らない。 中野:映らないんですか。たぶん。 黒岩:棒ない? 棒。 中野:すみません。30日って書いてあるところ、これは5月の1日なんですけど、5月の2日にクラスターが起こっておりまして、それが3日ほど上がって下がっている。もう一度、矢印で、ここで書いてあるのは、これは今起こっていたクラスターで、病院および警察署で起こったクラスターで、やはり3日上がって落ち着いてきている。かなり東京に比べて線の上はいっているんですが、同じように、これ、7日間で落ちてきますので、このあと急激に下がっていきます。神奈川の場合、たぶんクラスターがなかったら、もうすでに基準は満たしていたというふうな推理をしております。 こういうふうなものを見ていろいろ判断しているんですけれども、ここまで0に近づいたものをいまさら見てなんの得があるのかっていう、そういうご疑問もあるかと思いますので、最後にもう1枚だけスライドを加えました。実はK値というのは、直線上を動いているとか、いろいろ特徴的な指標になっているんですけれども、K値を求めるために必要な知識というのは、ほかのものを求めることができます。 例えばその日の新規感染者数とか、そういうのもいろいろ、K値の理論を使って計算することができます。ここに出したのはK値の、分母に1週間の総感染者数ってありましたけど、それの1日分だけ取ってきてます。それを、同じ曜日の1週間前の新規陽性者数で割ります。そうすると1週間にどれぐらい感染者が増えたか、あるいは減ったかということが出てきます。だからこの日自体には、全然モデルは入ってないんですが。
4月半ばで1を切り、現在は0.56
先ほどのK値の曲線を求めたのと同じモデルで計算すると、それがどうあるべきかっていうのが青の線に出ておりまして。これが、4月1日が一番、0のところですから、3末の辺りに一番拡大率という意味では高くて、それから徐々に収まって、4月の半ばで1を切って、現在は0.56になっております。これが今のトレンドのK値の予言です。 0に非常に近いところを推移してるので、あまり動きがないように見えますが、実は1週間で0.6倍という傾きで落ちてきております。という下降トレンドの中で、今度小さな拡大が起こりますと、その下降トレンドが緩まります。フラットになったり、あるいは少し立ち上がったりします。その変化を見ていただくことによって、いち早く再拡大ですね。第2波の早期検知というものを達成していただく。そういうことが起こらないのが一番いいんですけれども、もし起こった場合にはそういうものを検知していただきたいというふうに考えております。以上で説明を終わります。 黒岩:ありがとうございました。私たちのほうからは以上です。質問があればどうぞ。