“りくりゅう”新プログラムで見せる新たな一面は笑顔封印のダークさ。結成1年目以来の全日本出場に強い思い
異国の地でストイックに競技と向き合う
ケガをしないためにシーズンオフの期間から食事の管理を始め、お弁当を毎日作って持ってきていたという。 2人が同じスケジュールの日もあれば、違う日もあるとしつつ、最近の1週間のスケジュールを木原が教えてくれた。 「璃来ちゃんとスケジュールが同じ日もあれば違う日もあります。月曜日は氷上練習と陸上トレーニング。火曜日が氷上練習とピラティスに行く。 水曜日がみっちり練習をしてケアに充てています。木曜日が氷上練習をやって、メーガンコーチとのトレーニング。金曜日が氷上練習をやって、陸上トレーニング。 それプラス、各自インナートレーニングも家でやっていたりするので、土日が掃除・洗濯・自炊でいつも終わっちゃいますね」 日本を離れ、トロントの地でスケート中心の生活を送るりくりゅうは、ストイックに競技と向き合っている。
新たな一面を引き出す“挑戦のプログラム”
昨季までの数シーズン、2人は師事するブルーノ・マルコットコーチの家族であるジュリー・マルコットさんが振り付けた、“笑顔とさわやかさ”が引き立つようなプログラムをメインに滑ってきた。 “新たな引き出しを見いだしたい”という思いから、今季は数々のプログラムを手掛けてきた2人の名振付師に依頼した。 ショートは羽生結弦さんの『SEIMEI』も担当したシェイ=リーン・ボーンさんによる『Paint it black』。 2人はシェイリーンさんならではの動きに難しさも感じているという。 「もうまさにシェイリーンさんっぽい振付が、すごく足にきます」と木原。 続けて、「続けていく中で、変化がいるんじゃないのかなと感じていて。過去に作っていただいたプログラムは大好きだし、(変えるということが)大丈夫かな…という思いはありました。今回、新しい挑戦をすることができたのですごく良かったかなと思います」と話した。 これまでとは異なり、ダークな曲調で笑顔を封印するこのプログラムにちなんで、お互いのダークな一面について尋ねると、りくりゅうらしさがあふれるやりとりに。 「お互いのダークな一面」が質問だったが、「璃来ちゃんは“ダークチョコ”が好き」と木原。 三浦も「めっちゃ好きです!」と目を輝かせ、「最近2人で板チョコを買うのにハマっていて。どんどんどんどん濃くなってくるんですよ。でも95ぐらいでもうギブだったよね」と笑い合う。 「ダークって言ったらチョコレートしか思い浮かばない」という2人。 ダークな部分はお互い「ない!」ときっぱりと答えたりくりゅうは、まさに新境地をプログラムで切り開く。