【2024年版】ゴールデンウィークに見たい展覧会・芸術祭11選(西日本編:近畿地方~沖縄)
「アイザック・ジュリアン『Ten Thousand Waves』」(エスパス ルイ・ヴィトン大阪)
アイザック・ジュリアン(1960~)は、社会運動としての作品を作り続けてきたアーティストだ。本展で公開される《Ten Thousand Waves》は、2004年にイングランドで起こった、中国人違法就労者たちの遭難事故をきっかけに制作された映像作品。中国文化に関連するキャラクターやモチーフが9つのスクリーンを通じて登場し、鑑賞者はスクリーンの間を移動しながら作品世界に没入する。展示の様子はこちらのフォトレポートから。 会場:エスパス ルイ・ヴィトン大阪 会期:3月27日~9月22日 GW中の休館日:なし
「モネ 連作の情景」(大阪中之島美術館)
1874年に第1回印象派展が開催されてから150年の節目を迎える2024年。印象派を代表する作家、クロード・モネ(1840~1926 )の「連作」に焦点を当てた本展が大阪に巡回する。同じ風景や題材を、異なる季節・時間ごとに切り取った「連作」に焦点を当てた本展。「睡蓮」や「積みわら」といったモネの象徴的な作品もならぶ。上野の森美術館でも開催された本展の様子はこちらのフォトレポートから。 会場:大阪中之島美術館 会期:2月10日~5月6日 GW中の休館日:なし
「スーラージュと森田子龍」(兵庫県立美術館)
「黒の画家」と称されるピエール・スーラージュ(1919~2022)と、「前衛書」の旗手である森田子龍(1912~1998)。生前から交流があった二人の、代表的な作品、そしてふたりの交流のあとが紹介される。スーラージュの死と、コロナパンデミックでの2度の延期を経て開催された本展。巡回は今のところ予定されていないため、ぜひこの機会に訪れたい。展示の様子はこちらのフォトレポートから。 会場:兵庫県立美術館 会期:3月16日~5月19日 GW中の休館日:4月30日
「崇高さに関する抽象的な覚書」(広島市現代美術館)
本展はアーティストの田口和奈が着想、松原壮志朗が構成を担当するグループ・ショウだ。詩人ジョアン・カイガーによる生涯唯一のヴィデオ作品《デカルト》と彼女のストーリーをもとに着想された本展は、展覧会自体が抽象的な考察であり、グループ・ショウを問い直すためのものと位置づけられる。主な参加作家にジョアン・カイガ―、須田国太郎、岸田劉生、ナンシー・ルポなど。 会場:広島市現代美術館 会期:3月30日~6月9日 GW中の休館日:4月30日