【児島ボート・GⅢオールレディース】守屋美穂が〝12年ぶり〟予選落ち「結果を受け入れるしかない」
<27日・児島ボート・4日目> 守屋美穂が予選落ちを喫した。初日8Rを快勝して臨んだ同12Rプリンセスドリーム戦で転覆。以降は6着、4着、6着と大きい着が続いて、3日目終了時点で35位。4日目は連勝しても相手待ちという厳しい状況に置かれ、前半7Rは4カドから展開を突いて2番手浮上も、道中戦に敗れて4着。インから2番手スリットだった後半11Rも、大瀧明日香のツケマイを食らって2着に敗戦。今年の女子戦では初の予選敗退。そして地元女子戦で準優入りを逃したのは、2012年2月以来12年ぶりという大事件だった。 V最有力候補のまさかの結末。守屋本人も苦笑いを浮かべるしかない。「〝無〟です。〝無〟」。エンジンはワースト級。整備を幾度も繰り返したが、機力は上向く兆しすら見せなかった。それでも守屋は下を向かなかった。「この結果を受け入れるしかない。悔しい気持ちは当然あるが、悔しいと思ってばかりでは、またドリーム戦みたいに事故が起きてしまう」。やるせない気持ちでいっぱいだろうが、言葉を必死に選んで心境を語った。 「ドリーム戦もそうだし、今日も私から買ってくれたファンの方に申し訳ないです。地元で気持ちは入っているので。また、ペラを叩きます」。最後はいつもの勝負師の顔つきに戻り、ペラ調整室に静かに入った。