「唯一無二で永遠に記憶に残る選手になる」ヨキッチがウェンバンヤマを賞賛
■年始に最注目された超人対決
NBAには再び、インサイドプレーヤーたちによる群雄割拠の時代が到来している。直近4年間は、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)とジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)がシーズンMVPを独占。また、そこにヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)を加えると、その期間は6シーズンにまで延長される。 【動画】超人対決!ウェンバンヤマvsヨキッチのハイライト映像 若手にも有望株が多いが、その中でもビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)の登場は、このトレンドを大幅に加速させるものとなった。フランス生まれの“エイリアン”は今シーズン、平均25.7得点10.7リバウンド3.9ブロック3ポイント成功率35.4パーセントをマーク。直近のMVP予想でも全体5位にランクインしており、スタッツ等を数値化して貢献度を算出するファンタジーポイントでも全体3位となる獅子奮迅の活躍を継続している。 1月4日(現地時間3日)および5日(同4日)に開催されたナゲッツ対スパーズの2連戦は、MVP争いとファンタジーポイントの双方で首位に君臨するヨキッチと、飛躍の2シーズン目を迎えるウェンバンヤマのビッグマン対決に大きな注目が集まった。 ナゲッツの本拠地『ボール・アリーナ』で開催された第1戦は、互いにチームハイを叩き出す熾烈なバトルに。この試合、ヨキッチは41得点18リバウンド9アシストを、ウェンバンヤマは35得点18リバウンド4アシストをそれぞれ記録し、試合の主役を担った。3度のシーズンMVPは、屈強なフィジカルと代名詞であるテクニックを駆使してペイントエリアを制圧。一方、昨年の新人王&ブロック王は、ガード陣のお株を奪うようなロングスリーと、高さを駆使したゴール下でのプレーを織り交ぜながら、ミスマッチで相手ディフェンダーを翻弄し続けた。 第1戦はスパーズが敵地で白星を奪ったが、第2戦では一昨年の王者が底力を見せた。オーバータイムまでもつれ込んだこの試合は、46得点9リバウンド10アシストというヨキッチの大車輪の活躍でナゲッツに軍配。ウェンバンヤマも20得点23リバウンド3アシストを記録したが、ラッセル・ウェストブルックの執拗な守備もあり、3ポイントシュートが12本中2本の成功に止まるなど、オフェンスでリズムをつかみ損ねた。