HOKAから新コンセプトのロードモデルが登場 「スカイフロー」は一体どんなシューズなのか
軽量で衝撃吸収性に優れたクッションミッドソール、足全体を包み込む安定した履き心地を実現するミッドソールのアクティブフットフレーム、スムーズな体重移動を促す独自のメタロッカー構造といった3つを柱に、ランナーの足元を支えるHOKA(ホカ)のシューズ。 「BONDI(ボンダイ)」や「CLIFTON(クリフトン)」、「MACH(マッハ)」といったロードの用のランニングシューズが、多くの人から支持されているのは、ランナーであればご存じだろう。 そんなHOKAから、既存の人気シリーズとは一線を画すニューモデル「SKYFLOW(スカイフロー)」が登場した。「スカイフロー」とは一体どんなシューズで、どんなテクノロジーが採用されているのだろうか。
「スカイワード X」から着想を得たモデル
「スカイフローは今年4月にリリースされたSKYWARD X(スカイワード X)から着想を得て開発されたモデルです」と、HOKAのアシスタント マネージャー ,フィールド エクスピリエンス レップ、安藤正直さんは言う。
「スカイワード X」は、スムーズな履き心地を極限まで追求したカーボンプレート搭載モデル。ミッドソールの下部に超臨界発泡をしたEVAをベースにしたスーパークリティカルフォームを、上部に弾力性に優れたPEBAフォームを採用し、ダイナミックで快適なライド感を実現している。 「スカイフロー」のミッドソールに採用されているのは、スーパークリティカルフォーム。これは人気のスピードモデル「マッハ 6」にも使われている素材だ。 「スーパークリティカルフォームは、超臨界発泡をしたEVAベースの素材です。樹脂に高圧力と温度をかけて、超臨界流体と呼ばれる気体と液体の中間的な状態にしてから成型用の金型に流し込むのですが、それによってより高密度な発泡パーツが作れるため、より優れた反発性や強度を出すことができます」
クッション性に優れた厚底ランニングシューズ
ソールの厚さは踵部が40mm、前足部が35mm。「ボンダイ 8」が踵部33mm、前足部29mm、「クリフトン 9」が踵部38mm、前足部33mm、「マッハ 6」が踵部37mm、前足部32mmなので、「スカイフロー」はHOKAのラインナップの中でもかなり厚底の部類ということになる。 弾力があり、クッション性に優れたスーパークリティカルフォームを採用した「スカイフロー」は、弾むようなライド感が得られる。気になるのは柔らかなフォームを大ボリュームで搭載したことによって、安定性が失われないかというところ。 近年の厚底ランニングシューズは、底面を広くとり接地面積を増やすことで安定性を確保していることが多いが、「スカイフロー」の底面は、厚さの割にスリムな印象だ。