HOKAから新コンセプトのロードモデルが登場 「スカイフロー」は一体どんなシューズなのか
「HOKAのシューズにはアクティブフットフレームと呼ばれるバケットシート型のソール構造が採用されています。足を包み込んで踵を固定するためのものなのですが、スカイフローにはより安定性を高め、オーバープロネーション(着地時に起こる踵の過度な内側への倒れ込み)を抑制するソール構造が採用されています。
接地面積が広くなり過ぎると前方への重心移動のスムーズさが失われ、“足抜けが悪い”と感じることがありますが、スカイフローはその点が非常にスムーズ。スピードを出そうとしたときに、それに応えてくれるシューズだと言えるでしょう」
ロッカー構造も「スカイワード X」を参考にしたもので、体重移動はとてもスムーズに行える。厚底シューズ特有のクッション性や反発性の高さに魅力は感じつつも、もたつく感じやもっさり感が気になるという人にとって「スカイフロー」は試す価値があるシューズなのではないだろうか。
デイリーのジョグを快適にしてくれる
アッパーには通気性に優れたクリールジャガードアッパーを採用。アッパーとシュータンを一体化させるガゼットタン構造が採用されているので、走行時の足とシューズの一体感が高く、快適。シュータンや踵周りにソフトでクッション性のある素材が使われているので、ランニング時の擦れやシューレースの圧迫感も心配しなくていいだろう。 「スカイフロー」の使い道としてもっとも適しているのはデイリーのジョグだろう。「クリフトン 9」とは好みが分かれそうだが、軽さを重視するなら「クリフトン 9」、よりクッション性を求めるなら「スカイフロー」といったところだろうか。
実際に「スカイフロー」で走ってみると、さすがの厚底、かなり着地衝撃を緩衝してくれる。スーパークリティカルフォームの反発性の高さのおかげか、沈み込み過ぎることはなく、スムーズに重心移動が行える感じがある。「クリフトン 9」や「マッハ 6」と比べるとシューズ重量はあるが、もたつき感はない。安定感もあるので、ビギナーランナーの最初の一足としてもおすすめだ。