「地球の歩き方 みちのく」来年発刊 東北4県の情報 表紙は…
観光ガイドブック「地球の歩き方」で、青森、岩手、宮城、福島の4県を紹介する「みちのく」版が、来年2月に発売される。編集担当者らが13日、青森県庁を訪れ、「地元の人も知らない情報が満載です。ぜひ手にとって旅に出てほしい」とPRした。 地球の歩き方は海外旅行のガイドブックとして知られるが、ここ数年は国内の見どころを紹介するシリーズが人気を呼んでいる。地球の歩き方で東北地方を取り上げるのは初めてだという。 今回は古くから「陸奥国」とされていた青森、岩手、宮城、福島の太平洋に面した4県を対象に「みちのく」版としてまとめた。巻頭特集では四季の絶景ポイントや伝統行事、こけしに代表される伝統工芸など、共通のテーマで4県それぞれの魅力あふれる情報を伝えている。 また、他地域ではなかった酒と温泉の章を新たに設け、4県の100カ所以上の酒蔵や、個性豊かな温泉地を紹介している。海外版でも特徴的だった歴史や文化の章にも力を入れていて、歴史年表やゆかりの作家の記事なども盛り込んでいる。 青森の章では県内全40市町村を取り上げて、それぞれの見どころや名物グルメなどを詳しく掲載。朝から営業している独自の銭湯文化も特集で取り上げている。 これまでに出した国内版では、旅行客だけでなく地元の人が購入するケースも多かったという。編集長の由良暁世さんは「地元の人でも県内の全市町村を巡ったことがある人は少ないと思う。地球の歩き方で地元の魅力を再発見して、楽しい旅につなげてほしい」と話した。 編集作業は現在も続いており、表紙デザインは後日発表の予定。定価は2750円(税込み)を予定している。(伊藤唯行)
朝日新聞社