「婚活がうまくいかない」悩みを深刻化させる、本人の隠れた欲求
自己嫌悪しなくなったらヒマになった
以前ある常連さんが、「自己嫌悪しなくなったらすごくヒマになったんです。しかも、夜もよく眠れるようになりました」という報告をしてくれました。 それまでの常連さんだったら、例えば何か思い通りにいかないことがあると、その原因のすべてを自分のせいにして、自分を責め続けてしまっていたんです。それが今は、まったく自分を責めないわけじゃないけれど、ほとんどしなくなったと言うんです。 「今までならそこからうじうじ1時間以上は引きずっていたのに、今は数分経つと『しょうがないよね』と思えるようになっちゃって、それ以上自分を責められなくなったんです」 これは、とても素敵な変化だと思います。なぜなら、自分を責めるのも、自分に責められるのも、すご くエネルギーを使いますし、それ自体が大きなストレスになるからです。 さらにそこには、自分を責める時間も含まれます。自己嫌悪がなくなって自分を責めることが減れば、当然ながらそこで消費されていたエネルギーや時間、生まれていたストレスも減ることになります。 ストレスが減ればその分、睡眠の質もよくなりますよね。だから、常連さんのように自己嫌悪が減れば時間にも余裕ができるし、夜もよく眠れるようになるんです。 みなさんは、1日の中でどれくらいの時間を自己嫌悪に費やしてしまっていると思いますか?そして、それ自体が生み出すストレスってどれくらいだと思いますか? 自己嫌悪が習慣化してしまっていると、こうした浪費が当たり前になっちゃって、なかなか気づけないんですよね。だから、一度、振り返って考えてみましょう。そして、自己嫌悪をしなくなった自分の姿を想像してみてほしいのです。 一般的には自己嫌悪をしなくなると、時間にも心にも余裕が生まれ、睡眠の質も上がると言われていますから、今と生活が一変すると言っても過言ではないと思います。 先ほどの報告をしてくれた彼女もそのあと、「視野が広がったのか、職場でいろんなことに気づけるようになり、同僚のサポートにも手が回るようになったんです。それに加えてもちろん、自分の仕事もしていますが、それでも時間的にも気分的にも全然余裕なんです」とおっしゃっていました。 「自己嫌悪って膨大な時間とエネルギーの消費なんですね」 そんな格言級のお言葉もいただきました。 他にも自己嫌悪が減ったことで「肩こりや腰痛がマシになった」とか「集中力が増して仕事の効率がアップした」「目覚めがよくなって、朝を気持ちよく過ごせるようになった」「職場の人間関係がなぜか良好になった」「パートナーの愛を素直に受け取れるようになって絆が深くなった」などなど、様々なご報告をいただいています。 さてここまでくると、「じゃあ、どうやったら自己嫌悪をしないようになれるの?」という新たな疑問が生まれるかもしれません。ですがそれは、本書を読んでいただければ自然とできるようになるかと思いますので、ご安心ください。自己嫌悪って、ちゃんとなくなるんですよ。 だから、「自己肯定感を上げたい!」「自己嫌悪をやめたい!」と、頑張って何かをする必要はないんです。既にあなたは頑張ってるんですから、これ以上タスクを増やす必要はありません。 ただ本書を読んで、ところどころに散りばめられたワークを、気が向いたときにやってみて、なんだか心が少しでも動けば、もうそれだけでいいんです。
根本裕幸(心理カウンセラー)