りくりゅうペアはミスが出て2位「いい勉強になった」 ファイナルへ気持ち新た NHK杯
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯最終日は9日、東京・国立代々木競技場で行われ、ペアはショートプログラム(SP)首位の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が合計209・45点で2位となり、GP6戦の総合成績6位までで争うファイナル(12月・フランス)に2年ぶりに進出した。 手痛いミスが響き、三浦、木原組はGPシリーズ2連勝には届かなかった。演技を終えた瞬間、大きく手を動かしながら失敗を悔いた木原は「もったいない。でも、次につながるものだった」と懸命に顔を上げた。 1年7カ月ぶりの国内戦はSPで首位に立ち、大きな期待を背負って「アディオス」を舞った。冒頭のツイストリフトはきれいに決めたが、続く3連続ジャンプでミスが出た。さらに、中盤のペアスピンでは木原が穴に足を取られてバランスを崩し、レベル1となる痛恨の失敗。完璧に滑り切ったジョージアの若手ペアに逆転を許した。 それでも、フリー137・55点は前戦を上回る得点だ。三浦は「ミスが出ても崩れることなく、集中を取り戻すことができた」と及第点を与え、木原も「スピンでミスはなかなかない。いい勉強になった」と表情は明るかった。 連覇を逃しながらも、2位を確保し、GPファイナル出場権を獲得した。2季ぶりの大舞台へ、木原は「また素晴らしいライバルができて、モチベーション高く臨むことができる」と気持ちを新たにしていた。(大石豊佳)