史上初の“4億円レーサー”誕生なるか?大混戦のKEIRINグランプリ出場権争い、“絶体絶命”からの大逆転にも期待/G1「競輪祭」直前賞金状況
後半戦のGIを古性優作が連続で制し、賞金によるKEIRINグランプリ出場争いはますます熾烈を極めている。今年最後のGI「朝日新聞社杯競輪祭」の開幕を直前に控え、S班9名を中心に獲得賞金上位陣の戦いを振り返りたい。(※賞金は11月11日時点)
“神業”で古性優作がGI連続V
10月に行われたGI「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」では、8月の「オールスター競輪」に続いて古性優作が優勝し、GI連続優勝を挙げた。 寛仁親王牌決勝では寺崎浩平-脇本雄太の3番手を回り、一度は位置を奪われるもとっさの判断、高度なテクニックを駆使してV。“最強オールラウンダー”の神業に誰もが驚愕した。 すでにKEIRINグランプリ2024の出場権を有しているのは、古性と郡司浩平(2月全日本選抜V)、平原康多(5月ダービーV)、北井佑季(6月高松宮記念杯V)の4名。古性がGI2Vを挙げたことで、獲得賞金によるKEIRINグランプリ出場枠がひとつ増えたことになる。 19日からGI「朝日新聞社杯競輪祭」が開催される。これが今年最後のGIで、大会終了後に次期S班、すなわちKEIRINグランプリ2024に出場する9名が確定する。 直前の賞金状況を見てみると、GIを制した4名はすでに獲得賞金が1億円を超えている。先述の古性はなんと2億4000万円を超え、2位の平原にダブルスコア近い大差をつけている。
では、まず“1億円レーサー”が3名含まれるS班以外の賞金上位選手の状況から見てみよう。 GIタイトルを獲得した3名は、寛仁親王牌以降も順位は変わらず。平原康多が2位、郡司浩平が3位、北井佑季が4位を守っている。 グランプリ出場権を早々に決めた3名であるが、直近は苦しんでいる選手もいる。平原は10月、寛仁親王牌の初日に落車棄権。2日目は7着となり、その後帰郷した。直後の京王閣記念は出場したが、3日目準決勝で再び落車棄権に見舞われ、競輪祭が復帰戦となる見込みだ。