「敗北は許容範囲」日本との再戦に挑む中国代表 PO進出を訴える現地メディアは冷静な分析も「大敗を避けるのが現実的」
北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選は5試合を終え、日本代表はグループC首位を堅持している。11月15日に行われたインドネシア戦を4-0で勝利を収め、3勝1分け、勝ち点13と同グループで独走状態だ。アウェー2連戦の11月シリーズ、次戦は19日に中国と対戦する。 【動画】キレキレのドリブルで豪州ディフェンスを翻弄!中村敬斗が引き寄せた貴重な同点弾のシーン その中国は、最終予選3連敗でスタートしたものの、現在は2連勝中。2位オーストラリア、3位サウジアラビアと同じ勝ち点6を得ており、得失点差での4位につけている。本大会出場へ向けて、ここからの5試合が正念場となることは言うまでもない。 しかし目前となったホームでの日本戦について、代表チームの戦いを展望する中国国内メディアの論調はやや複雑なものとなっており、ポータルサイト『捜狐』が11月16日に配信したW杯予選の特集記事は、「次戦の日本戦敗北は許容範囲」などと銘打たれている。 同メディアは、グループCの状況について、「日本代表がほぼグループ首位突破を確定させたのを除けば、残りの5チームが混戦状態にあり、どのチームにも突破の可能性が残されている」と説明する。 その上で、自国代表の次戦について言及。「日本から勝ち点を取ることはほぼ不可能であり、ましてや勝ち点3を取ることなど論外だ。敗北が最も可能性の高い結果となるだろうが、この結果は現在の順位では受け入れられるものである」と主張。 また、日本戦に敗れることは“想定内”と強調するとともに、「中国代表がすべきは全力を尽くして現在の士気と自信を維持することだ。これが今後の試合において極めて重要となる」と指摘。同メディアは、中国はグループ3・4位を争いプレーオフ進出を目指すことが賢明であるとして、「日本代表に大差で敗れれば、連勝で得た貴重な士気を失う恐れがある」と見込んでおり、「日本との試合については、大敗を避けるのが現実的な目標だろう」などと論じている。 最終予選初戦での0-7という大敗を喫したものの、国内メディアは今回の試合に対して“復讐戦”とは捉えていないようだ。あくまでも先の展開を見据え、得失点差を広げない戦いを演じるべきとの見解が伝えられる中、中国はホームでの日本戦、果たしてどのようなパフォーマンスを繰り広げるのだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]