J1リーグ終盤戦、頂点に立つチームはどこだ! 識者が大胆予想
本気度が伝わってくる大型補強を断行した町田が本命穴は新戦力の活躍次第で巻き返しが見込める鹿島 中山 淳氏(サッカージャーナリスト) 本命=FC町田ゼルビア対抗=サンフレッチェ広島穴=鹿島アントラーズ 実力とチーム状態を考えると、現時点で優勝争いの本命と思われるのは、目下7連勝中のサンフレッチェ広島だ。 最大の要因は夏の補強が成功したことで、とりわけゴール量産中のMFトルガイ・アルスランの獲得はチーム状況を大きく変えた。中盤に川辺駿を加えたこともプラス材料で、さらに実力者FWゴンサロ・パシエンシアが前線に加わるため、スカッドの完成度はリーグ屈指だ。 ただし、広島は優勝争いが佳境を迎える大事な時期にACLに参戦するため、過密日程という大きな敵とも戦わなければならない。さすがに最後まで現在の勢いを維持するのは厳しいだろう。 そうなると、総合的に見た場合、優勝の本命と目されるのはこれまで首位を快走してきたFC町田ゼルビアになる。ここにきて白星が減少気味ではあるが、今夏の市場ではDF中山雄太とFW相馬勇紀というふたりの日本代表に、DF杉岡大暉、MF白崎凌兵ら即戦力も加入。フロントの本気度が伝わってくる大型補強を断行した。 しかも、ACLを戦うライバルの広島やヴィッセル神戸と比べると、町田は日程的に余裕を持って戦える。初のJ1で初年度に初優勝という歴史的快挙達成は、十分に可能性があると見ていいだろう。 ダークホースとして挙げたいのは鹿島アントラーズだ。6月以降に調子を落として勝利が減少したが、今夏にはヨーロッパから帰国したMF三竿健斗、FW田川亨介に、新戦力のMFターレス・ブレーネルが加入。彼ら新戦力が活躍すれば、終盤の巻き返しも決して不可能ではないはず。最終節はホームに町田を迎えるだけに、そこまでに勝ち点をどれだけ積み重ねられるかが、逆転優勝のための大きなカギになる。