ウクライナ、クルスクで反撃開始…「ロシア原発占領も」
ウクライナ軍がロシア西南部クルスク州の戦線で5日(現地時間)、反撃を開始した。現地では今回の作戦について、クルスク内の原子力発電所占領を狙っているという見方も出ている。 【写真】ロシアのクルスクでウクライナ軍を攻撃するロシア軍 この日、ロシア国防省とBBCによると、ウクライナ軍はクルスク州スジャからベルディン村、ボルショエ・ソルダツコエ村方面に向けて攻撃を始めた。これらの村は州都クルスク市に向かうルート上にある。ロシア国防省は「ロシア軍がウクライナ軍の攻撃軍を撃退した」と明らかにしたが、ウクライナ大統領府のアンドリー・イェルマク長官は「ロシアが当然の代価を払っている」と相反する説明をした。 ウクライナは昨年8月、ロシアのクルスク州を奇襲し、一時は1000平方キロ以上の土地を占領した。その後、ロシアの反撃作戦で占領地を奪い返され、最近はウクライナが守勢という評価を受けていた。 現地メディアのRBCウクライナは「ウクライナ軍のクルスク作戦の目標について、ロシアメディアはクルチャトフ原発を占領することだと指摘してきた」とし「ロシアの公式的な確認はないが、ロシアのユヌス=ベク・エフクロフ国防次官がクルスクを訪れたと伝えられている」と報じた。 クルスクから西側に40キロ離れたクルチャトフの原発には活性原子炉2基と解体された旧型原子炉2基、建設が中断された原子炉2基などがある。クルスク攻撃作戦初期から、ウクライナがロシア側の原発を占領した後、ロシアに占領されたウクライナのザポロジエ原発と交換しようとするはずという見方が提起されてきた。 しかしウクライナのゼレンスキー大統領は昨年10月、「ロシアがザポロジエ原発に対してしたこととは違い、我々は核心インフラを占領しない」とし、人道的な理由で意図的に占領しなかったと主張した。 一方、ゼレンスキー大統領はウクライナ戦争の行方を決定づける可能性があるトランプ米大統領の歓心を得るために努力する姿だ。ゼレンスキー大統領は5日、米国のあるポッドキャストに出演し、「私と国民はトランプ氏を強く信頼している」「国家が強くなるには指導者が強くなければならず、トランプ氏は強い」などと話した。