東京旅行で一度は食べたいレトロな老舗食堂の「絶品オムライス」4選
付け合わせのナポリタン風スパゲッティ、千切りキャベツ、ワカメの味噌汁を交互にいただくと、ドライカレーの辛さを脇役たちがほどよくなだめてくれて、安定&安心の美味しさ。食べ終わると、なぜか「ありがとう!」と感謝したくなると思います。
●DATA 「むさしや」 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル1F
東京・高円寺の老舗町中華『七面鳥』のオムライス
続いてご紹介するのは、東京・高円寺にある1959年(昭和34年)創業の『中華料理 七面鳥』です。お店の外観は、まるで映画のセットのような昭和レトロ感!
町中華なので、メニューはラーメンやチャーハン、野菜炒めなど中華メニューが盛りだくさんですが、ここの名物もやっぱり「オムライス」なのです。 そのオムライス、昭和生まれらしい“薄焼き玉子タイプ”。でも、実は中面は半熟タイプで、中のケチャップライスをやんわりホールドしています。
食べてみると、その半熟の卵液がケチャップライスに絶妙に浸透していて、しかもケチャップライスはしっとり。このバランスが絶妙なんです。味わいも、酸味と甘味がほどよく、しかも具材の鶏肉もソフトでご飯に馴染んでいます。全体の一体感がすごい王道オムライスです。
●DATA 「中華料理 七面鳥」 東京都杉並区高円寺南4-4-15
東京・新小岩の『中華料理 五十番』のオムライス
こちらも町中華の「オムライス」です。それは1960年(昭和40年)に創業した東京・新小岩『中華料理 五十番』です。
一見、町のどこにでもありそうな普通の町中華のお店ですが、実は「オムライス」が超名物となっているお店。もちろん、ここのオムライスもまた、まごうことなき昭和レシピの薄焼き玉子タイプです。
登場すると、その美しいオムライスに目を奪われます。なだらかな弧を描く丸いフォルム、黄色い背景に映える深みのあ るケチャップの真紅色、そして裾野から遠慮がちに顔を覗かせる薄いオレンジ色のライス……。もはや宝石のような美しさ。 中央部にスプーンを入れてみると、ハードタイプに見える卵ですが、真ん中付近だけは、とろりとした半熟。 これがややパラッとしたケチャップライスにとろとろと染み込んでいきます。 店によってはベチャッとしがちなケチャップライスも、さすが町中華、実に理想的なパラパラしっとり具合。さらに、卵にかけられた深みのある真紅のケチャップも、甘ったるさはゼロ。だから、食べ終わったあとも軽くて、さっぱり。毎日食べたくなる逸品です。