疲れにくいカラダは作れる。スタミナを上げる、超実践的な14のアドバイス(専門家が監修)
疲れにくく、楽に動くことができ、回復力が高い。そんなスタミナのある心身になるためには、一体何をすればいいのか。スタミナをアップするための生活習慣のポイント14を、エビデンスとともに一挙にご紹介。これを実践すれば夏バテの心配は無用のはず![監修/梶本修身]
疲れが溜まりすぎない“適度”な刺激を知る
「ストレスは人生のスパイス」という名言がある。過度なストレスは有害だが、適正なら抵抗力を高め、活力を上げる。同様に適度な疲労は疲れないチカラのために実は不可欠。 「カラダの機能を保つには、適切な刺激が欠かせません。微塵も疲れないように四六時中ゴロゴロしていたら筋力が落ちるし、疲れをリカバリーさせるメカニズムもスムーズに働かなくなる。また日中に活動的に過ごしてこそ、疲れを取る眠りの質も高まるのです」(東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身院長) ならばどれほどの疲労が「適切」か。その塩梅を知るのに行いたいのが、疲労度のモニタリング。翌日仕事の能率が落ちるなら、前日の活動による刺激(疲労)が強すぎたのかも。モニタリングを繰り返し、自身に最適な“中庸”レベルを探ろう。
起床4時間後に眠たくないかをチェックする
疲労回復を促してスタミナを高めるために、肝心の睡眠が足りているかどうかを知りたいもの。 スマホアプリやスマートウォッチなどを活用するのもいいが、より手軽で確実な方法がある。起床時刻から4時間後に、眠気がないかどうかをチェックするのだ。 「睡眠と覚醒のリズムは、脳の体内時計が司ります。体内時計は毎朝起きて日の光を浴びると24時間周期にリセットされる。それから4時間後が日中でもっとも覚醒度が高いように調整されています。その時刻に眠気を感じるなら、眠りが量・質ともに不十分だと覚悟してください」 朝7時に起きたとすると、4時間後の11時近辺で眠気の有無を確かめてみよう。少しでも眠気を感じるなら、疲れないチカラが落ちている恐れアリ。眠気が出ないくらいの睡眠時間を担保できるようにするため、入眠時刻を早めるなど“スリープファースト”を徹底してほしい。