逮捕後に不倫相手に届いた手紙には「一分一秒でも早くあなたの元に帰ります」 妻子殺害などの罪で無期懲役の判決を受けた男 裁判で明らかになった殺害の経緯と動機
いずれも一度目に相応の時間を掛けて首を絞め上げているにもかかわらず、僅かでも生きている可能性を認識するや再度絞め上げて息の根を止めたのであり、強固な殺意に基づく極めて悪質なものといわなければならない。 絞殺するため事前にロープを購入したり、窒息死に至る時間や血痕の拭い方を事前に検索するなど、犯行は計画的である上、殺害後は稚拙ながらも妻による無理心中に見せかけるため、妻の携帯電話機を用いて遺書を作成したり、ロープを現場に垂らしておくなどの偽装工作も行っており、犯行後の情状も相当悪い。 ■逮捕後、渡辺被告から送られてきた手紙の内容とは 女性は、渡辺被告が逮捕されてから半年後に、面会に行ったと明かしました。 女性:「面会の時、“待っている”という内容を言いました」 検察官:「どういう意味で言ったんですか?」 女性:「逮捕されて、もし出てきたのであれば一緒にいるという意味で言いました」 検察官:「被告人は何と言った?」 女性:「”自分のことを一番に考えてほしい”と。”待っていると言ってくれるのであれば待っててほしい”と」 その後、2人は手紙でやり取りを続けました。 検察官:「どんな内容の手紙が来ましたか?」 女性:「”ずっと思っている”だったり、”少しでも早く私のところに戻って一緒になりたい”」 検察官:「他に覚えていることは?誓いに関することは?」 女性:「”今後一生の誓いを立てる”と、味方でいる気持ちっていう内容でした」 検察側の主張によりますと、渡辺被告は女性に対して次のような内容の手紙を送っていました。 「あなたへの想いは変わらない、今もこれからも先もずっと、生涯何があっても俺はあなたの味方であり続けます。一分一秒でも早くあなたの元に帰ります。ずっと伝えたかった言葉で貴女に一生の誓いを立てさせてください」 最後に今後、渡辺被告との関係をどうしたいか聞かれた女性は… 女性:「時間がたって冷静に考えられるようになって、ご遺族の方に対して申し訳ない。今は恋愛感情は一切ないですし、健さんとの未来は考えていない。今は」