逮捕後に不倫相手に届いた手紙には「一分一秒でも早くあなたの元に帰ります」 妻子殺害などの罪で無期懲役の判決を受けた男 裁判で明らかになった殺害の経緯と動機
■不倫関係を始めてから約1年後、渡辺被告に長女誕生 女性は「2人で会うのやめたい」と告げるもー 検察官:「(長女誕生を)知ったきっかけは?」 女性:「職場の人が話をしていたこともあったし、被告の車にチャイルドシートが乗っていたので」 検察官:「子供ができたことを知ってどう思った?」 女性:「奥さんとの関係も順調そうなのに、なんで自分と会い続けるのかな?と。関係をやめないといけないと、ずっと思っていた」 2020年の冬、女性は渡辺被告に「もう2人で会うのはやめたい」と告げました。 検察官:「被告の反応は?」 女性:「まだ会うのはやめたくないと言われました」 2月に自宅で渡辺被告と会った際にはー 女性:「(渡辺被告は)”やっぱり会うのは最後にしたくない”と。”私の誕生日があるのでそのことを考えていた、誕生日をお祝いするつもりで休みを取っていた”と」 検察官:「何と答えた?」 女性:「私はやめたいと伝えました」 その後、しばらく会わなくなりましたが、再び渡辺被告から連絡が来ました。 女性:「会うのやめてから元気が出ないということで、”もう1回会いたい”と」 検察官:「あなたは何て言いましたか?」 女性:「考えたいと言った」 結局不倫関係は再開し、誕生日も一緒に過ごしました。 検察官:「誕生日で覚えていることは?」 女性:「出かけたり、ケーキを買って家で食べたり」 ■渡辺被告の新居が建つまでの約4カ月間、女性の自宅で同棲生活を送ることにー 渡辺被告は、殺人事件の現場となった新居を建てることになりました。新居が建つまでの間ー 女性:「私の家に居候とみたいな形で一緒に生活したいと話がありました」 検察官:「奥さんはどこに?」 女性:「実家に帰ると言っていました」 検察官:「それを聞いて、あなたはどう思いましたか?」 女性:「奥さんとの関係が順調の中で、自分との関係を続けるのかなと思っていました」 検察官:「被告人は?」 女性:「”離婚を考えている”と。”私との関係を正式な形で進めていきたい”と」 検察官:「もし離婚したらお子さんはどうなると?」 女性:「奥さんが育てるのかなと思っていました」 検察官:「もし被告人がお子さんを引き取ると言ったら?」 女性:「その時になってみないと何とも言えないですけど、すぐに賛成できる感じとは思っていなかった」 検察官:「それは何で?」 女性:「自分が育てる自信がない」 検察官:「今後について聞いたことは?」 女性:「あります」 検察官:「どんなことを?」 女性:「自分との将来の話だったり、離婚の話だったり」 検察官:「奥さんとの生活を比べるような話をしたんですかね?」 女性:「奥さんとの生活と比べて不満はないかと話はしました」 検察官:「これに対して被告は?」 女性:「”不満はないよ”と」 検察官:「新居で暮らすと聞いてどう思ったか?」 女性:「奥さんと離婚を考えているとあったけど、離婚について話は進むのか不安がありました」