和田秀樹「これから高齢者が増えれば増えるほど性的生活をエンジョイできるサービスが必要になる」
■「性の先進国」の英断 日本とは違い、高齢者に対して思い切った策を取ったのが、北欧のスウェーデンとデンマークでした。 1960年代から現在の日本と同じように国民の高齢化に頭を悩ませていたスウェーデンとデンマークは、老人たちに活力を与えて若返らせるために、1970年前後からポルノを解禁し、ポルノ映画の上映を合法化したのです。 スウェーデンは特に「性の先進国」と呼ばれますが、他にも非常にユニークな政策を行っていて国民の幸福度も高く、寝たきりの老人もほぼいないと言われています。 このような実質的な考え方を、日本の政治家も取り入れてほしいものです。 性的な気持ちを持つことは悪いことではありません。 「こんな年なのに恥ずかしい」「情けない」などと考えて自分にブレーキをかけないことが、老け込まずに若々しくいるために必要なのです。 ---------- 和田 秀樹(わだ・ひでき) 精神科医 1960年、大阪市生まれ。精神科医。東京大学医学部卒。ルネクリニック東京院院長、一橋大学経済学部・東京医科歯科大学非常勤講師。2022年3月発売の『80歳の壁』が2022年トーハン・日販年間総合ベストセラー1位に。メルマガ 和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」 ----------
精神科医 和田 秀樹