年収が6年で2倍に…!フリマ大手メルカリの「うらやましすぎる年収」
メルカリの対応に不満が爆発
フリマアプリ最大手「メルカリ」が、返品詐欺への対応をめぐってネット上で批判を集めている。 【マンガ】工事現場でよく見かける「交通誘導員」はいくら稼げる?驚きの最高月収 2013年にサービスを開始したメルカリは、個人間取引を行えるプラットフォームだ。商品の販売価格から10%を手数料として受け取るシンプルなビジネスモデルと、スマホでも簡単に出品できる手軽さが特徴で、急成長を遂げてきた。 直近のアクティブユーザー数(MAU)は、2251万人。2018年6月期第4四半期時点のMAUは1075万人なので、2018年の同社上場以来、2.5倍近く増えたことになる。また、流通総額(GMV)も現在年間で1兆円超えている。2024年6月期の連結決算の純利益は過去最高の134億円を記録した。 これまで絵に描いたような右肩上がりの成長を遂げてきたメルカリだが、ここにきて、ユーザーの不満が爆発している。 槍玉に挙がっているのが、「返品詐欺」に対するメルカリ側の対応だ。 メルカリでは以前から、出品者が返品依頼に応じると、別の商品にすり替えて返品する悪質なユーザーの存在が確認されていた。被害者である出品者は再出品ができないので、当然損害を被ることになる。しかし、メルカリ事務局にこうした被害を訴えても補償されないケースが多数あり、出品者側のユーザーは泣き寝入りするしかなかった。 今回、新品未開封のプラモデルで返品詐欺の被害に遭ったユーザーが、そうした事務局側の対応をXで投稿したところ、マグマのように溜まっていたユーザーの不満がついに噴出。他のユーザーも同様の泣き寝入りのケースを相次ぎ報告する事態に発展し、メルカリを非難する声が日に日に大きくなっている。 こうしたユーザーの声に対応を迫られたメルカリは11月25日、「商品回収センター」の新設を発表。返品詐欺の被害を遭った場合、メルカリが商品の回収と調査を実施のうえ、取引のキャンセルや補償に応じるという。
メルカリの「羨ましすぎる年収」
現在、窮地に立たされているメルカリだが、同社は以前から優秀な人材の確保・定着に力を入れてきた。それは従業員の待遇からも見て取れる。 2024年6月期の有価証券報告書によれば、メルカリで働く1417人の従業員の平均年収は1166万円。2023年における日本人の平均年収460万円のおよそ2.5倍だ。 さらに、その伸び率も凄まじい。2018年6月期時点で502万円だった年収が、6年で2倍以上に膨れ上がっているのだ。従業員の平均年齢も36歳と低く、いわゆる“JTC”と比べると、比較的若い時期から高い報酬を得られる環境だと言える。 依然として低賃金で社員を酷使する企業が後を絶たない日本において、働き手に報いるメルカリの姿勢が際立っているのは間違いないだろう。 そもそも、ネットビジネスの成長には優秀なエンジニアの存在が欠かせない。昨今では企業間でそうしたエンジニアの争奪戦も起こるなか、メルカリのこの高待遇は人材集めにおいて大きなプラスとなっている。 今回不満が噴出した返品詐欺問題とそれに対する対応は、メルカリという企業の真価が問われる課題だ。高給取りの従業員たちが、いかにしてこの危機を乗り越え、ユーザーからの信頼を取り戻すのか。 メルカリは正念場を迎えている。 ―――― 【さらに読む】〈工事現場でよく見かける「交通誘導員」はいくら稼げる?78歳の現役シニア誘導員が仰天した「最高月収」〉では、社会維持に不可欠な交通誘導員の赤裸々な給料事情を解説しています。
マネー現代編集部