「選挙で民意を得た」兵庫・斎藤新知事が初登庁、職員や議会との“溝”修復は【Nスタ解説】
前鳥取県知事 片山善博さん: 知事が本当に謙虚になって、「公益通報の問題は、私は間違っていた。だから今後は同じようなことがないようにするので、皆さん心置きなく言ってください」と言えるかどうかですよね。意思表明できるかどうかです。 逆に、それをされないと、もう皆さん何も言わなくなってしまいますよね。そうなってしまうと、本当は組織に主体性とか自発性とかが必要ですが、メンバーがみんな口を閉じてしまうと、県政は停滞してしまいます。そこが非常に、案じられます。 井上貴博キャスター: 改めて、県知事もやられた片山さんから見ても、あの公益通報に関しては、やはり知事に落ち度があったと思いますか? 前鳥取県知事 片山善博さん: 組織として、絶対あのようなことはやってはいけない。自分自身を批判されたときに、自分が乗り出していって、処分するなんてのは絶対やってはいけない。その段階で第三者に委ねて、客観的に調査してもらう必要があって、そこのスタートポイントを間違えてます。 南波雅俊キャスター: 県内の29の市長との関係もポイントとして考えられます。11月14日、県内29の市長でつくる市長会の有志22人が、前尼崎市長の稲村和美氏への支持を表明しました。この中の一部の市長の言動なども、今回話題にもなりました。 その中で11月17日、伊丹市・宝塚市・姫路市の市長が斎藤知事にあいさつ訪問をしています。その中でも、伊丹市の藤原保幸市長は… 伊丹市・藤原保幸市長 「知事と市長がギクシャクしたら、住民・県民・市民が迷惑する。伊丹市政の責任者として、できるだけ早く良い関係を築きたい」 ■片山前鳥取県知事「県知事と市長は協力しないと駄目」 南波雅俊キャスター: 11月25日に、まずは百条委員会の証人尋問ですが、これは全国知事会が東京であるので、斎藤知事は「欠席をする」と言っています。ただ、2025年3月頃にこの第三者委員会は、調査報告書を公表する予定だとしています。ここも1つの大きなポイントになるのではないかなと思われます。