「選挙で民意を得た」兵庫・斎藤新知事が初登庁、職員や議会との“溝”修復は【Nスタ解説】
そこを、本当に謙虚であれば、公益通報を保護できなかったことは、自分は間違っていたというところからスタートされないと、県職員との間の信頼関係は、取り結べないだろうと思います。 井上貴博キャスター: 斎藤知事が大きな民意を得ましたが、知事が今後、県議会とどう良い緊張感を持っていくのでしょうか。 百条委員会で議員が発言すると袋叩きにあうので、誰も意見しないとなると、百条委員会は機能しないかもしれないです。一方で、第三者委員会があるので、選挙の結果と第三者委員会からの最終報告とは別物なので、そこは冷静に見ていかなければいけないかなと思います。 元競泳日本代表 松田丈志さん: 百条委員会も第三者委員会も、結果は出てないと思いますから、どのような結果になるのかっていうのを見ていかないといけないですね。 やはり、今回民意を得たことはもう選挙の結果で出ていますが、こっから県政を進めようと思ったら、議会の皆さんともやはり心を通わせなきゃいけないですし、その先にいる職員の皆さんとも協力していかないといけないので、その体制が本当にできるのかってところは疑問残りますよね。 ■兵庫県庁職員「(再選は)非常に個人的には残念」 南波雅俊キャスター: まさにそこが1つの大きなポイントになってきます。職員との関係性というところもハードルとしては考えられます。 斎藤元彦兵庫県知事 「民意を受けた立場でありますから、県職員のみなさんは知事部局としてしっかり一緒にやっていくことが地方公務員としての責務」 南波雅俊キャスター: 斎藤知事はこのような発言をしましたが、兵庫県庁職員に取材できた範囲だと、 「(再選は)非常に個人的には残念だと思います」 「(斎藤知事は)『変わる』と言ったけど、本当に変わるんだろうか」 といった疑問の声も上がっている事実はあります。 ホラン千秋キャスター: 謙虚な心で、本当に心を入れ替えてやるというのは、実際に見てみなくてはわからないわけですが、やはり百条委員会のメンバーの方が、すでにネット上でかなり暴力的な批判を受けて辞めざるを得ないなど、こういったことがある限りみんなが安心して働ける環境を整えるというのは、一朝一夕ではなかなかできないのかなという気がします。