社会人になったら財布に1万円札を入れていないと恥ずかしいですか? どのくらい入れていたらいいでしょうか?
クレジットカードや、電子マネーをよく利用頻度が増えたことで、「あまり現金を持ち歩かなくなった」という人も多いのではないでしょうか。しかし、キャッシュレス決済ができる場所が増えてきたとはいえ、急に現金が必要になる場面はあるものです。 本記事では、政府のデータを参考に社会人が普段財布に入れておきたい現金の目安について解説します。
財布に1万円札を1枚以上入れている人が7割
財務省の「通貨に関する実態調査(令和3年度)」では、全国の15~79歳の男女1200を対象に普段財布に入れている現金に関しての質問項目を設けています。2021年度の結果によると、1万円紙幣については1枚が最も多く41.5%、続いて2~5枚で28.5%となっており、全体の7割が少なくとも1万円以上を持ち歩いていることが分かりました。また、5000円札については1枚が49.7%、続いて0枚が37.3%という結果でした。 これらを総合的にまとめると、社会人であれば少なくとも1万5000円~2万円程度は普段から財布に入れておきたいところといえます。また、1万円札や5000円札は使用できなかったり使い勝手が悪かったりする可能性もあるため、そのうち数千円分は1000円札にしておくのがよいでしょう。
現金を必要とする場面の1位は病院
キャッシュレス決済が普及している世の中においても、現金が必要となる場面は案外少なくありません。消費者庁による「キャッシュレス決済の動向整理」では、20~60代の男女約500名に対してアンケートを実施しており、「現金払いしかできずに困った店舗、場面等」について尋ねています。2022年調査結果によると、現金払いしかできず困った店舗・場面等のトップ10は以下の通りです。 ●1位:病院・診療所、薬局 ●2位:飲食店 ●3位:小規模小売店 ●4位:自動販売機 ●5位:スーパーマーケット ●6位:役所 ●7位:観光施設 ●8位:美容所、理容所等 ●9位:交通機関 ●10位:タクシー 具体的には、「急に体調が悪くなって病院に行く」「職場の仲間と流れで飲み行くことになり割り勘をする」といったときに現金が必要になる可能性が十分あると推測できます。その際に、ほとんどお金を持っていないと支払いに困り、慌ててしまいかねません。場合によってはお金を下ろしに行ったり、仲間に借りるようになってしまうため、一定の現金は持っていたほうが備えになります。