池田20世紀美術館で開館50年を記念した写真展―伊東
今年5月に開館50周年を迎える伊東市十足の池田20世紀美術館で、節目の年に合わせた今昔写真展が開かれている。美術館や周辺の開館当時と現在の写真を並べて展示した。半世紀の時代の流れを感じさせる展示が、来館者の注目を集めている。当面の間展示する。 開館時の美術館をさまざまな角度から撮影した写真8枚と、同じ場所から撮影した現在の写真8枚を並べた。開館時、美術館はゴルフ場跡の丘陵地にぽつんと建っていた。美術館前の通りに植えられたケヤキも50年間で大きく成長していることが分かる。 同美術館は1975年5月、ニチレキ創立者の故池田英一さんの個人資産(土地、建物、美術作品など)の寄付によって開館した。現代アートを中心に収蔵した美術館で、展示室外壁は日本初のステンレス張りを採用した。 伊藤康伸館長は「都内に開設してはどうかという周囲の意見もあったらしいが、伊東が好きだったことからこの地を選んだと聞いている。以来この地で、少しずつ成長してきた。今では所蔵品も当初の3倍近い1500点ほどに増えた」と振り返った。 同美術館では現在、開館50周年記念「50年の歩み展」も開かれている。
伊豆新聞デジタル