UCCが家庭でのアイスコーヒーの淹れ方を紹介、実態調査では“ホットよりアイス”が約4割まで上昇
村田講師によると、おいしくするポイントについて、「水出し」は、常温の水を使うこと、コーヒーバッグをしっかりなじませること、冷蔵庫で保存すること。「急冷」は、コーヒーとお湯の割合は1:10にすること、かちわり氷を使うこと、抽出したらすぐ冷やすことだという。 村田講師は、「水出しタイプのコーヒーバッグを使用する時は、水を入れてからバッグをいれます。冷水でなく常温の水を使う方が成分が出やすいです。バッグがプカプカ浮いてしまうと成分が出にくいので、最初は少量の水で菜箸などを使ってなじませるとしっかり味わいが出ます。急冷の方は、氷をいれた容器に直接抽出した方が香りを逃がさないので、香り豊かな味わいになります」とした。 また、同社はカプセル式のコーヒーシステム「UCCドリップポッド」を展開しており、グラスに入れた氷にドリップするだけで、「急冷式」のアイスコーヒーが楽しめるという。「鑑定士の誇りアイスコーヒー」というアイス専用のカプセルもあるが、「モカ&キリマンジャロ」など、展開している12種類のコーヒーカプセルは、すべてアイスコーヒーとして楽しめるという。 村田講師はカプセル式のアイスコーヒーについて、「お湯の温度や注ぐ速度は、プロでも気を付けないとうまくできない。私も休みの日はそれほど気を使ってコーヒーを淹れていないので、カプセルの中身に合った温度とスピードで自動抽出してくれるなら良いと思うし、私も使っています」とした。 UCCは、何らかのハードルを感じ、自分自身でアイスコーヒーを作っていない人が多いことに着目した。そこで、一晩浸けるだけでできる「水出し」や、ホットでコーヒーを淹れる人は容器に氷をいれるだけでできる「急冷」、マシンとカプセルがあればすぐにできる「ドリップポット」を紹介し、コツをつかめばおいしくできることを訴求する。自宅でレギュラーコーヒーを使ったアイスコーヒーにいっそう親しんでもらう考えだ。
食品産業新聞社
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