【時系列でわかる】イスラエル軍「数日以内にガザで重要作戦」ハマスとの武力衝突 死者2700人超(11日まで)
■10月9日 米英仏独伊5か国が共同声明
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアの5か国は共同で声明を出し、イスラエルに対する「揺るぎない結束した支持」を表明しました。中東地域の平和のために同盟国としてイスラエルと共に行動していくと強調しています。 9日になって、アメリカ人11人、アルゼンチン人7人、フランス人2人が死亡したことなどが明らかになっています。
■10月9日 イスラエル国防相 ガザ完全封鎖を命令
イスラエルのガラント国防相はガザへの電気、食料、燃料を遮断し、完全封鎖するよう命じました。ロイター通信はイスラエル軍がハマスが使用している民間通信会社を爆破するなどインフラ施設への攻撃も行っていると伝えています。 イスラエル軍は30万人という異例の規模の予備役を招集すると発表していてガザへの地上侵攻を視野に入れた動きの可能性があるとの見方もでています。
■日本時間10月10日朝 双方の死者数が1600人近くに
ハマスが7日におこなった大規模攻撃への報復として、イスラエルはガザにあるハマスの拠点などへの空爆や、ハマスの戦闘員の掃討作戦を続けています。ハマス側も断続的にイスラエルにロケット弾を打ち込んでいて、イスラエルメディアは約900人が死亡したと伝えています。 一方、パレスチナ側の保健当局はこれまでに687人が死亡したとしていて、双方の死者は1600人近くにのぼっています。
■10月10日 アラブ連盟が緊急外相会合へ
アラブ連盟は緊急の外相会合を11日に開くと発表しました。ロイター通信によりますと、会合はパレスチナ側が要請したもので、イスラエル軍の攻撃を止めるための方策を協議するということです。 アラブ連盟に加盟しているのは21か国とパレスチナ解放機構で、エジプトの首都カイロにあるアラブ連盟の本部でおこなわれるということです。
■日本時間10月10日 松野官房長官「邦人に被害があったとの報告無し」
松野官房長官は10日午前の会見で、パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」とイスラエルの武力衝突に関連し、「現地の情勢を深刻な懸念を持って注視している」と述べました。また「罪のない一般市民に対する攻撃や誘拐はどのような理由であれ正当化し得ず、日本としてこれを強く非難する」と強調しました。 そのうえで「これまでのところ、在留邦人の生命、身体に被害が及んでいるとの情報には接していない」と述べました。一方、現地邦人の避難については「現時点でイスラエルの空港は閉鎖しておらず、引き続き商用便は運航されていると承知している」と述べました。また「ガザ地区には少数の邦人が滞在していると承知しているが、いずれの邦人とも連絡がついており、現時点で生命、身体に被害があったとの報告は受けていない」と述べました。