【時系列でわかる】イスラエル軍「数日以内にガザで重要作戦」ハマスとの武力衝突 死者2700人超(11日まで)
■10月10日 外務省ガザ地区と周辺に「退避勧告」
外務省は10日、中東・パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」とイスラエルによる武力衝突が激化していることを受け、ハマスが実効支配するガザ地区と、その境界周辺の危険情報を、最も高いレベル4「退避勧告」に引き上げたと発表しました。 外務省は、「どのような目的であれ渡航は止めてください。また、すでに滞在している人は安全を確保した上で直ちに退避してください」と呼びかけています。
■10月10日 イスラエル軍「約1500人のハマスの遺体発見」
地元メディアは10日、イスラエル軍の報道官が、「ガザ地区周辺のイスラエル領内で、約1500人のハマス戦闘員の遺体を発見した」と述べたと伝えました。 これまで、パレスチナ側の保健当局は、ガザで少なくとも770人が死亡したとする一方、イスラエル側の死者も約900人にのぼっていて、ハマス戦闘員の遺体発見を受け、今後さらに死者数が増える可能性が高まっています。
■10月10日 イスラエル軍「ガザ地区周辺を完全制圧」
イスラエル軍は10日、ハマス戦闘員などが侵入したガザ地区周辺について完全に制圧したと発表しました。境界に沿って戦車なども配備していて、地上侵攻を視野にいれた動きとの見方も出ています。 パレスチナ側の保健当局は、ガザで900人が死亡したとする一方、イスラエル側の死者も1000人以上にのぼっていて、遺体発見を受け、さらに死者数が増える可能性が高まっています。
■10月10日 米バイデン大統領演説「悪の所業」
アメリカのバイデン大統領は10日演説し、「これはまさに悪の所業だ。1000人以上の市民がイスラエルで虐殺された。ただ殺されたのではなく虐殺されたのだ」とハマスを強く非難しました。さらに、イスラエルには「攻撃に対抗する権利と義務がある」と述べ、必要な支援を行う姿勢を改めて強調しました。そして、ハマスの攻撃で少なくともアメリカ人14人が死亡し、ハマスに拘束されている人質の中にアメリカ人が含まれていると明らかにしました。 ホワイトハウスによりますと現在、20人以上のアメリカ人が行方不明で、このうち何人が人質となっているかは把握できていないということです。 また、国務省はブリンケン国務長官が追加の軍事支援などについて協議するため12日にイスラエルを訪問すると発表しました。 さらに、アメリカ軍は空母「ジェラルド・フォード」が東地中海に到着したと明らかにしています。