自民、裏金議員の公認申請相次ぐ 各県連、松野前官房長官ら
自民党が都道府県連からの衆院選公認申請の締め切りに設定した7日に合わせ、派閥裏金議員について各地から申請が相次いだ。千葉県連は、松野博一前官房長官を千葉3区で公認するよう党本部に伝えた。山口県連は比例中国ブロック単独候補として杉田水脈衆院議員の公認を要請した。いずれも旧安倍派で政治資金収支報告書への不記載が1千万円を超えており、松野氏は党役職停止1年、杉田氏は同6カ月の処分を受けた。 大阪府連は党役職停止6カ月の宗清皇一氏ら処分や注意を受けた現職2人、支部長の新人と元職各1人の、計4人を申請したと明らかにした。 前回比例復活した越智隆雄氏は東京6区から出馬予定だったが、不出馬意向を7日表明した。不記載額は84万円で、比例重複立候補を認めない措置を考慮したもようだ。 松野氏は昨年12月、裏金事件により岸田内閣の官房長官を事実上更迭された。衆院政治倫理審査会で弁明しており、非公認の対象には含まれていない。