【日本ハム】“名言”は天から降って来る…斎藤友貴哉、“さいきょうゆきや”へ自主トレ一番乗り
千葉・鎌ケ谷の日本ハム2軍施設が開いた5日、30歳の誕生日を迎えた斎藤友貴哉投手が、一番乗りで自主トレを行った。 新庄剛志監督(52)から、田中とともに守護神に指名されている右腕が、意を決して1年のスタートを切った。昨季はお立ち台で連呼した「行くだけ~」が話題となったが、25年の決めぜりふは「降って来るもの」と意図的に考えず、野球に集中しながら“降臨”させる。 ◇ ◇ ◇ 斎藤が、一番乗りで一番の信頼を勝ち取る。30代初日は、午前9時前からグラウンドに出てランニングし、室内でノックを受け、最後はキャッチボールと遠投で締めた。「誕生日に鎌ケ谷でスタート。やってやるぞ、という気持ち。毎年なんですけど、本当に気合入ってます」と思いを口にした。 うずうずしていた。午前6時起床。7時に鎌ケ谷に到着も「ちょっと寒すぎて」朝風呂につかり、身も心もホカホカした気持ちで練習に臨んだ。「鎌ケ谷が開くのをすごく待っていました。本当に楽しみに来ました」。年末年始は自宅付近の河川敷やジムでのトレーニング。広いグラウンドで汗を流し、ボールを投げ「気持ちいい。2025年、野球選手としての1年が始まった思い」と、うれしそうに振り返った。 25年の決めぜりふは、決めていない。“名言”は考えるのではなく、天から降って来るものと信じているからだ。昨年10月5日の楽天戦後、初のお立ち台で連呼した「行くだけ~」が代名詞となったが「ふとした時に降りて来るものだと思う。なので、これからシーズンに向け、どんどん自分で気持ちを高めてやっていきたい」。ただ野球に身をまかせ頭の中を空っぽにするだけで、浮かんでくる。 昨年11月のファンフェスティバルで新庄監督から守護神に指名されたことが、大きなモチベーションだ。鎌ケ谷一番乗りは「早く行ったら、たまたま誰もいなかった」だけだが、期待に応えたいという思いが、自身を突き動かした。「引き締まる。ここからどんどん追い込んで…行くだけ」。20代最終年に15試合連続無失点、自己最速160キロもマークした“さいこうゆきや”が、地道な練習で“さいきょうゆきや”へのバージョンアップを図る。【永野高輔】