左腕コンビで圧倒した京都国際が夏甲子園初V!夏秋は伝統校の奮闘も【2024京都府の高校野球】
新年、あけましておめでとうございます。 2025年が幕を開けた。昨年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。 2024年京都府大会の結果一覧 昨年の京都は、お祭りムードに浸った1年だった。夏甲子園で京都国際が初めて深紅の大優勝旗をつかんだ。京都勢の夏甲子園優勝も、1956年の平安(現・龍谷大平安)以来、実に68年ぶりのことだった。 中崎 琉生投手(3年)と、西村 一毅投手(2年)の両左腕が活躍。2人の防御率は0.82を誇り、西村は2完封を含め、4試合24イニングを投げて自責点は0(失点1)と圧倒的な安定感を見せた。すべて先発した中崎も完封1をマークするなど、大会を通じて投手力を武器に頂点まで上り詰めた。 関東第一(東東京)との決勝は、史上初の延長タイブレークとなり、0対0で延長戦に突入した10回表に2点を奪った京都国際が逃げ切った形となった。 思い返せば23年秋から、京都国際と京都外大西の「2強」が京都で力を誇っていた。23年秋は京都外大西が京都国際を破って優勝。2校がそろって24年のセンバツに出場していた。春の京都は京都国際が決勝で京都外大西を破って「リベンジ」。そのまま、近畿大会も優勝していた。 春も夏も、その「2強」に迫ったのが伝統を誇る龍谷大平安と鳥羽だった。春は龍谷大平安が4強で、鳥羽が8強。夏は2校とも4強に入った。 新チームとなった秋は、立命館宇治が15年ぶりの優勝を収めた。春は初戦敗退、夏は龍谷大平安の前に4回戦で敗れていたが、決勝でその龍谷大平安を破って優勝を決めた。左腕・西村が残る京都国際は4回戦で、京都外大西に敗れた。 秋は北稜が創部以来初の4強入りを果たし、文武両道を実践する山城も4強進出の快進撃を見せた。山城は第1回選手権大会から出場している「皆勤校」。春のセンバツ21世紀枠の近畿地区推薦校に選ばれ、センバツ出場への道をつないでいる。