「クルマの免許なんて要らねえや!」ホンダ・フリードの開発者が「免許ナシで入社」した意外な理由
安:お客様のクルマの使い方って、本当にさまざまです。お客様からの要望は、毎日我々のところにたくさん寄せられています。我々はそれをひとつひとつ全てに目を通し、「あれはできないか、これはこうできないか」って真剣に対応しています。そんな中で、本当に要るクルマを造っていけたらな、と思っています。 一同:ありがとうございました。 買いも買ったりバイク41台!ここまで突き詰めるお方だからこそ、フリードというクルマを造り上げることができたのでしょう。ご興味のある方は近所のディーラーで試乗……とまではいかなくても、車内に乗り込んでみることをオススメします。「中は広いのに外はコンパクト」という、魔法のようなパッケージングに驚嘆されることと思います。 それではみなさま、また来週! (フェルディナント・ヤマグチ) ● フリードはどういう理由で日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したのか こんにちは、AD高橋です。 2024年12月5日、“今年一番のクルマ”を決める『第45回 2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー』の最終選考会が行われ、ホンダ フリードが『2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー』に輝きました。 少し前のニュースになりますが、選考委員がどのような点を評価したのか、他のクルマはどのような賞を受賞したのかなどを見ていきましょう。
フリードは基本5ナンバーサイズ(フリード クロスターはフェンダーモールがつくため全幅が1720mmになり3ナンバー)で3列シートであること。そして日本で重用されるファミリーカーなので、突出したキャラクターを生み出しにくいのに、あえてそこに切り込んでいったことが評価されました。 先代のマイナーチェンジ時に追加されたクロスターは、ベース車にちょっとエアロパーツをつけただけでしたが、新型クロスターは企画段階からしっかりデザインされたことで、標準モデルのフリード エアーと明確に差別化できたこと、そしてクロスターという個性的なモデルが確立できたことで、標準モデルも透明感のあるデザインに仕上げることができたのは大きな進化だと感じます。 また、居住性や使い勝手の良さを磨き、運転する喜びを加味することに成功したことも評価されています。運転感覚の良さはぜひフェルさんの試乗レポートをご覧ください。 ● フリードは「M・M思想」を体現したクルマ 私はフリードがホンダの「M・M思想」を現代に受け継ぎ、3列目まで大人が座れる空間を作り出したことが素晴らしいと思っています。これはホンダのコンパクトミニバンの伝統。3列目席の空間を生み出すために2列目は少し狭くなっていますが、キャプテンシートをつけることでゆったりした姿勢で移動できるようにしているのもいいですね。