意外と知らない「親指シフト」向けキーボードがいまでも高値で取引されている理由
中古の「親指シフト」向けキーボードはいまでも売れている?
中古の親指シフトキーボードは、フリマアプリやネットオークションで2024年現在でも1万5000円を超える水準で取引されています。 たとえばYahoo!オークションでは、過去180日間で26件の取引が成立(2024年8月時点)。富士通製の親指シフトキーボードであればジャンク品でも1万5000円以上、美品では3万円以上の水準で取引が成立しています。 また富士通製の純正キーボードは「レア」でもあり、1件の出品に対して数十件の入札があるケースも珍しくありません。販売数以上のニーズが安定的にあることが、入札件数から伺えます。
またYahoo!オークションだけでなく、メルカリでも活発に取引がされています。筆者がメルカリで調べたところによると、親指シフトのキーボードはメルカリ相場がやはり1万5,000円ほど。 通常値段のつかないような黄ばんだ状態のキーボードでも取引が積極的に行われており、やはり中古キーボードとしては極めて高値で取引されています。
いまから「親指シフト」向けキーボードを入手するには?
先述した通り、親指シフト専用のキーボードの生産はすでに終了しています。いまから親指シフト向けキーボードを入手する方法としては、 ・自作キーボードを自分で作ること ・キングジムのデジタルメモ「ポメラ」を活用すること などが考えられます。 ■自作キーボード 自作キーボードキットを購入し、親指シフトに対応するファームウェアをインストールして「親指シフトキーボード」を再現するものです。 ただし親指シフトと相性が良いキットの購入(※海外通販が必要となるケースが多いです)や組み立て、既製ファームウェアの書き込みなど、自作には専門知識が求められます。 各種スキルシェアサービスでは、自作キーボードの代行を承っている個人の方も多く存在しているため「自作キーボードの製作代行」を外注で依頼するのも一案でしょう。 ■キングジム「ポメラ」を利用する
前述の通り、キングジムのデジタルメモ「ポメラ」は親指シフトに対応しています。持ち運びできるデジタルメモとして、ポメラは使えるため「ポメラにも興味があるし、親指シフトにも興味がある」ならば購入を検討する価値があるでしょう。 なおBluetooth接続が可能なため、タブレットなどと連携し、通常のキーボード代わりとしても使うことができます(※Bluetooth接続の場合、親指シフトには非対応)。
オトナライフ